2018年夏、キャッシュレス化の波に乗って、決済という金融の世界にIT企業がなだれ込んできた。そして、晩夏にはもう一波乱待っていた。
8月30日、りそなホールディングス(HD)は「りそなキャッシュレス・プラットフォーム」と銘打った機能の提供を11月から開始すると表明。その中で、クレジットカード会社がなりわいとしてきた事業に、大手として初めて銀行本体が乗り出すことを打ち出したのだ。
下図に示したように、その事業というのが、クレジットカードを取り扱ってくれる加盟店を開拓する、アクワイアリング業務と呼ばれるビジネスだ。
クレジットカードや電子マネー、QRコードなど主なキャッシュレス決済に1台で対応できる端末の設置・保守費用を、りそなHDが負担して店舗に無償で提供。さらに、店舗側が負担する決済手数料の削減や資金繰り負担の軽減といった支援も手掛ける。
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