わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

かわいいあの子を娶るため!ヤマタノオロチ討伐戦【神代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

スサノオの八岐大蛇(やまたのおろち)退治

高天原(たかまのはら)を追放されたスサノオ出雲国(いずものくに)の簸川(ひのかわ)※1の上流に降り立ちました。すると、川上から人の泣き声が聞こえてきました。スサノオがその泣き声のする方に上って行ってみますと、老人と老婆が、少女を間に置いて、撫でさすりながら泣いているのでした。

「お前たちはどういう者だ。なぜそんなに泣いているのだ」

「はい、私は国つ神(くにつかみ)のアシナズチ(脚摩乳)、妻はテナズチ(手摩乳)、この子は私たちの娘でクシイナダヒメ(奇稲田姫)と申します。私どもには八人の娘がおりましたが、毎年一人ずつ、八岐大蛇(やまたのおろち)※2に呑まれて、この子だけになってしまいました。今からこの子も呑まれようとしているのに、逃れる方法はござ いません。それで泣き悲しんでいるのです」

スサノオはそれを聞くと言いました。
「それなら、その娘を私にくれないか」
「仰せの通りにいたします」
アシナズチがそう答えると、スサノオはたちまちクシイナダヒメを神聖な櫛(くし)に変えて自分の角髪(みずら)に挿しました。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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