『初対面の人に気合を入れて接する奴はイタすぎる』特別ブラックコラム②
今年度はこの3月で終わりです。新年度には新しい人との出会いがつきものです。新しい自分のキャラクターを演出したり、いい人に思われようと考えている人も多いのではないでしょうか。年度が切り替わる時期は、新しい人間関係にリセットされる事が多いですからね。だから、新しく出会う人に対しては、自分の面白い一面を、たくさん見せようと構えている人も多いと思います。
身も蓋もない事を言わせていただきますが、そんな考えを持っている人は、実にイタイです!かなりの確率で、来月、地獄を見る可能性が非常に高いです。大半の人は、環境が変わろうとも、スベる人であり続けるはずです。なぜなら、人にウケる人と認識されるには、初対面の努力だけでは足りないからです。むしろ、初対面の時だけ印象を良くするというのは、数ある手の中で百害あって一利なしの一番やってはいけないイタすぎる方法です。
例えばたいして明るくない人が、初対面の人と出会った時に、無理して明るく振る舞ったらどうなるでしょう?それにより、最初は、相手から「この人面白いな。ウケる人だな」と認識してもらえる可能性もゼロではありません。しかし、その後どうするつもりなのでしょうか?
本当の自分の性格がたいして明るくない人が、未来永劫、ずっと相手の前で明るい人であり続ける事は不可能です。一瞬だけなら偽る事も出来ますが、ずっと、自分のキャラクターを偽り続けるなんて、誰にも出来ません。
だから、初対面で偽ったあなたの事を「ウケる人」と感じた相手は、その後、あなたと接するたびにガッカリする体験を毎回する事になってしまいます。これは、本当に恐ろしいプロセスです。なぜなら、人はガッカリすると、普段、何も思わない事に対しても、ネガティブな印象を持ってしまうからです。
例えば、今日のロケ弁が、叙々苑の焼肉弁当らしいと聞いたとします。すると、昼が非常に待ち遠しくなって、時計をチラチラ見ながら昼を楽しみにしてしまうはずです。しかし、昼になった時、「今年から予算カットになったので、松屋の牛丼で勘弁してください」と言われて牛丼を手渡されたら、どう思いますか?普段、美味しく牛丼を食べている人でさえ、「え?牛丼なんか嫌だよ・・・。」と、牛丼自体に怒りを感じてしまう事もあるでしょう。
人間関係でも、これと同じことが起きてしまいます。初対面の時に自分を偽り、必要以上にノリが良い人間だとか、ウケる人だと相手に思わせてしまうと、その後、非常にガッカリさせてしまいます。そして、相手は、あなたがいたって普通の人物なのにも関わらず、過剰なまでに「つまんねえ奴」だと思われてしまう事もあるのです。実に、イタすぎる仕組みですよね。
では、そういう事を避けるためには、どんな事をしたら良いのでしょうか?
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