三宅香帆
インスタ映えする詩人たち。世界の若者がいま「詩集」を読む理由
「2018年のイギリス、詩集の売り上げが過去最高」というニュースを読んだ。しかも、買った人の41%は13歳から22歳、という若い世代。韓国でも『花を見るようにおまえを見る』(ナ・テジュ)という詩集がベストセラーになった。では、いま注目したい日本の詩とは?
この世の文学の「はじまり」は詩だった
そういえば忘れていたけど、この世の文学とか表現ってのは、基本的に「詩」から始まっていたのだ。
口ずさみやすい韻を踏んだことばたち、なんとなく覚えやすい七五調。今でこそ「詩を読むのが好きです」なんて言うと、妙にクラッシックな高尚な趣味に思われそうだけど。でもよく考えれば、日々CMで流れる曲の歌詞だって「詩」といえば「詩」なのだ。
そんなわけで、インターネットによる原点回帰なのか、いまイギリスや韓国ではにわかに「詩」が若い世代でブームらしい。
こちらの記事。
いわく、なんと2018年のイギリス、詩集の売り上げが過去最高とのこと。ちなみにどれほど売れたのかといえば、
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この連載について
三宅香帆
『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)著者、三宅香帆による文学レポート。
ふと「いまの文学の流行りをレポート」みたいな内容を書いてみようかなと思い立ちました! なんとなく、音楽や映画だと「ナタリー」みたいな流行をまとめる記事っ...もっと読む
著者プロフィール
文筆家、書評家。
1994年生まれ。高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。博士後期課程中途退学。大学院時代の専門は萬葉集。
大学院在学中に書籍執筆を開始。
現在は会社員の傍ら、文筆家・書評家として活動中。
著書に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『人生おたすけ処方本』(幻冬舎)がある。
Twitter @m3_myk