3泊4日の場合、持って行く服はこれだけ。
さて、先週に引き続き旅や出張に使える最小限パッキングの話。今日は少ない服でできるだけ同じ服に見えないようにするコツやこだわりを書いていきたいと思います。今日、下記に出てくるコーディネートはすべて上の写真の服の組み合わせです。着て行く服も合わせているので、実質スーツケースに入るのは3着でとても少ないです。
衣服選び、価値基準。
最近は、人にはほとんど関心がないので自分の趣味や興味を押し付けることもない。だけど、自分のこととなると正反対で段々とこだわりが強くなったなぁと思う。職業柄もあるかもしれないけれど、「持ち物」を選ぶ際の価値基準は相当狭く、こだわりが強くなってしまっている。
一度選んだものは「永遠アイテム」と呼んでいて、できるだけ長持ちして飽きないものを買うようにしている。壊れるとそれを修理し、それができないならばまた同じものを買う。だから同じものをいくつも持っているし、身の回りのものはどれもこれも長く愛用しているものが多い。
服は素材選びが非常に大切になる。「軽い」「乾くのが早い」「レイヤリングできる」という3つの視点で選ぶことが大切だ。衣服の重さにこだわっている人は非常に少ないだろう。だが、騙されたと思って軽い服を選ぶ習慣を一つ作ってみてほしい。肩こりの原因は重いコートを1日着ていたからかもしれない。
縫製と生地の良さにもこだわりたい。裏にひっくり返しても、合わせ縫いや袋縫いになっていて縫い目が出ていない丁寧な作りのものは、長持ちする場合が多いので、コートやジャケットはそういった細かい部分も観察して購入している。
生地の良さは一概に口で説明することは難しいが、厚いから良い、薄いから悪いというわけではない。上質なものをよく観察していくことでしかわからないかもしれない。薄くて軽い生地でも、レイヤリングすることで空気を身にまとい暖かくすることができる。最初に触れる下着→シャツ・パンツ→カーディガン→コートとレイヤードしていく方法を覚えると、コーディネートも複雑になり同じ服を着ていてもバレることがない。
また、素材選びも大切だ。出張にオススメなのは一年を通して吸湿性の高いウール。ウールの中でも羊のメリノ種のメリノウールが肌触りがよく一番好きだ。ウールインナーはアイスブレーカーのものを最も愛用している。2泊3日だと2枚のインナーを持って行く(上記写真)。インナーはこれまでウールやオーガニックコットンばかりを着ていたが、パタゴニアの再生ポリエステルはマジやばくて驚いた。化学繊維で肌がかぶれがちだったのだが、これだけは大丈夫だった。
二番目に着る素材は、冬はシルク、夏はリネンがオススメ。コットンは旅の時にはあまり着ない。普段は愛用しているが乾くのが遅いので、旅には連れていかない。
アウターは、雨が降ると最強になるゴアテックス。週間天気予報で雨マークがある時はゴアテックスのパーカーを荷物に入れる。傘はすぐ無くしてしまうので持たない。
スーツケースはリモアのクラシックを愛用している。
これだけは重いけれど、これがどうしても良かった。丈夫さとかっこよさ。
手持ちのハンドルが革、ジュラルミンケース。中の敷布もかっこいい。
コートは長年ずっと探していた。A.P.Cのウールコートを14年前に購入して以来ずっと同じコートを着ていた(今も愛用している)が、シルエットが細く中にレイヤリング(重ね着)できないことだけが不満だった。出張にも使えるほど軽くコンパクトになり、レイヤリングできるものをずっと探していて、数年前にやっと巡り会えたのがTEATRAテアトラ。
テアトラのダウン。超軽量で上質な寝袋のよう。
ノマドワーカーのためのワークウエアというコンセプトで、超軽量でポケットが沢山ついていて、パッカブルになって、かなり値段は高いのだけど、奮発して買ってよかったものベスト1。テアトラは、去年ダウンコートを買い足して、今は2着のコートを愛用している。
夏以外は全部テアトラでいける。A.P.Cのコートも高かったけど、結局14年も着て生地も全くへたってないし、今でも着ているとよく褒められる。減価償却なんてとっくに終わっているし、ドカンと買って長く着る。滅多に服は買わないからそれでいい。