最後に、前妻への想いを打ち明けます

29歳のとき、前妻に先立たれた男性と結婚した栗村さやかさんが、死別再婚で幸せになる秘訣を綴っていくこの連載。最終回となる今回は、前妻への想いを綴っていただきました。栗村さんは前妻に対してどのような感情を抱いているのでしょうか。

こんにちは、栗村さやかです。これまでの連載では、8回にわたって、「死別再婚の夫」と「初婚の妻」である私が結婚するにあたり、どんな壁にぶつかってきたか?そして、どのように乗り越えてきたか?ということをお伝えしてきました。

あまりにもあけすけな本音をお伝えしているので、「栗村は本当に嫉妬深い女だな。どれだけ前の奥さんが嫌いなんだろう」という印象をお持ちの方もいると思います。だからこそ、誤解のないように、亡くなった前妻への想いをお伝えしていきます。

ひとつだけ言えることがあるとすれば

私は、前妻本人に対しては、特に感情を抱いていません。正直なところ、「前妻のことは、好きでも嫌いでもない」です。なぜなら、一度も会ったこともないし、話したこともないからです。(夫と私は、前妻が死別して数年間経った後に出会いました。)

だから、個人的な感情を抱きようがないのです。

私がこれまでに抱いてきた、嫉妬の感情や、不満を抱いたこと、そして夫への要求の根っこをひもといていくと、すべて「夫と私の間で起きたこと」あるいは「私の心の中で起きていること」。前妻の人柄とは、関係がないことです。

ただ、一つだけ言えることがあるとすれば、「亡くなってくれて本当によかったな、と心の底から思っている」ということです。

「人の死を喜ぶなんてやはりひどいやつだ」と思われるかもしれません。しかし、ごまかしようのない本音です。

今、私が彼を好きになれて、妻という立場を得られたのは、突き詰めていけば前妻がこの世にいないからです。

もしも前妻が亡くなっていなければ、婚姻は継続していたでしょうから、私たちが出会う機会すらなかったかもしれません。

好きになった人から好きになってもらい、結婚相手に選びあうということは、私にはとてもハードルが高いことでした。

だから、私にとって夫は「やっと出会えた…! 独身でいてくれて、ありがとう! 助かった!」という存在です。

夫との間には、毎日いろいろなことが起きます。後妻ゆえのトラブルだけではなく、洗濯物の干し方についてなど、そういった些細なことで喧嘩することだってたくさんあります。

それでも、「もう無理。離婚する」と思えないということは、よほど好きなのでしょう。

自分がこんなにひどいやつだったとは…
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
前の女」よりも愛されたい

栗村さやか

結婚相手を亡くした人が、新たなパートナーと再婚する「死別再婚」。栗村さやかさんは29歳のとき、前妻に先立たれた男性と結婚しました。「前の奥さんを忘れられないのでは?」「前の奥さんと比較されてしまうのでは?」と心配する人もいるなか、栗村...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません