仲田晃司
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第4回】摘み取りレポート
今回はワインの原材料となるぶどうの摘み取りについてレポート。写真を通して広大なフランスの土地や瑞々しいぶどう、楽しげに収穫している人たちの様子が臨場感たっぷりに伝わってきます。ブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン村でワイナリーを経営する日本人醸造家・仲田晃司さんがお届けします。
今回は、通常とは少し違って、摘み取りのレポートをお伝えします。
2012年は、コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ南部)では9月17日ごろから、コート・ド・ニュイ(ブルゴーニュ中央部から南部)では9月20日ごろから、ぶどうの摘み取りが始まりました。
スパークリングワインのきめ細かい泡を出すには、ぶどうに酸が多く含まれていることが必要です。
ですから、きめ細かい泡が命の「クレマンドブルゴーニュ」というスパークリングワインのためのぶどうは、少しはやめの9月13日ごろから収穫が行われました。
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ジュヴレイ・シャンベルタンの畑で
さて、ブルゴーニュの今年の気候を振り返りまとめてみます。
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この連載について
仲田晃司
フランスはブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン村でワイナリーを経営する日本人醸造家・仲田晃司さんはじめての連載。仲田さんのワインのラベルには「天・地・人」という文字がきざまれています。2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より...もっと読む
著者プロフィール
大学生の時アルバイトをしていた上野のフレンチレストランでワインと出会い、将来は自分の手で美味しいワインをつくってみたいとの夢を抱く。1995年、渡仏。フランス各地のワイン生産者のもとで醸造を修行し、1999年、ボーヌの名門ワイン学校CEPPAで学位を取得。モメサン社他、ネゴシアン数社を経て2000年7月7日、メゾン・ルー・デュモンをニュイ・サン・ジョルジュに設立、醸造家としワイン生産に従事。2003年3月1日、メゾンをジュヴレ・シャンベルタンに移転すると同時に同社代表に就任。ルー・デュモンワインのラベルには漢字の「天・地・人」という文字がきざまれている。2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれた。
ブログ:Maison Lou Dumont