前妻への嫉妬がとまらない

29歳のとき、前妻に先立たれた男性と結婚した栗村さやかさんが、死別再婚で幸せになる秘訣を綴っていくこの連載。今回のテーマは「嫉妬」です。栗村さんは、どのように前の奥さんへの嫉妬に立ち向かったのでしょうか?

後妻にとって、前妻の存在は大きな壁となり立ちはだかります。前妻との別れが死別であればなおさらです。

インターネットで「死別 後妻」といったワードで検索をすると、「後妻は前妻のことも含め彼だと受け入れるべき」「前妻の墓前に手を合わせて彼を支える覚悟を見せるべき」「思い出の品があるのはある程度しょうがない」と【前妻ごと受け入れ派】のスタンスをすすめてくる人が多いように思います。

私も最初は、「みんながそう言っているなら私もそうするべきだろうな」と思い込もうとしていました。

しかし、その考え方に私はあえてNOを唱えます。なぜなら、前妻を受け入れようとしたところで、私自身が幸せにはなれなかったからです。

今は「前妻との思い出話には一切付き合わない」「私が前妻の墓前に手を合わせるなんてありえない」「前妻との思い出グッズや写真は全捨てして当たり前」という確固たる考えを持っています。

今回は、そう考えるようになったきっかけとなるエピソード……私が前の奥さんへの嫉妬にどのように立ち向かってきたかをお伝えします。


前妻のムダ毛処理について語る男

さて、私がハイスペックの元カレ(第2回参照)と別れ、夫とデートを重ねるようになってからも、たびたび前妻のことが話題にのぼりました。

たとえば、よく煙草を吸っていた夫に「タバコは体によくないかもしれませんよ」と言うと、「嫁さんの看病をしていたときに、そのストレスからタバコが習慣化してしまって…」。

あるいは食生活について話しているときは、「病気にならないためには食生活が大事。僕が嫁さんの闘病を支えていたときは…」。

また私と肉体関係が発生してからも、私のムダ毛を見つけては「そういえば嫁さんのムダ毛の処理方法は…」などなど。

スペースの都合で全てはお伝えできませんが、彼にとって、もはや前妻がアイデンティティになっていて、この世に存在するすべてのものが前妻を連想させるようでした。(連想ゲームをさせたら上手なタイプかもしれません。)

最初はそのエピソードにも、ある程度は仕方ない…! 受け入れる姿勢が大事…!とただ聞いていましたが、だんだんとイヤになってきます。というのも、前妻に限らず他の女性との話はしてほしくないし、なおかつ、夫は同じ話を何度も繰り返す癖もあるからです。

これがべつの話題であれば、「その話、前も聞いたよ」とツッコミを入れられますが、「亡くなった前妻との思い出」という、繊細なエピソードの腰を折るのも悪いので、嫌な思いをしながらも受け入れていました。

だって、文句を言って嫌われたり、喧嘩をしたりするくらいなら、我慢をしたほうが良いと思ったのです。

なぜこの人は前妻の思い出話をするんだろう?

とはいえ、これからもずっと我慢を続けるのはイヤでした。

そこで「ではなぜ、この人は前妻の思い出話をするのか」ということを突き詰めて考えたところ、ひとつの仮説に至ったのです。

「ひょっとしたら、私自身が退屈な女だからでは…?」

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前の女」よりも愛されたい

栗村さやか

結婚相手を亡くした人が、新たなパートナーと再婚する「死別再婚」。栗村さやかさんは29歳のとき、前妻に先立たれた男性と結婚しました。「前の奥さんを忘れられないのでは?」「前の奥さんと比較されてしまうのでは?」と心配する人もいるなか、栗村...もっと読む

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コメント

koibanaya どうしても気になっちゃいますよねー。 6ヶ月前 replyretweetfavorite