非常識を恐れない。

広告賞への応募、コピーライターになるために役員に直談判するなど、やりたいことを実現するために思いきった行動をとった小野さん。大事なのは、常識や思い込みにとらわれず、とにかく一歩を踏み出すことだと言います。それを後押ししてくれた言葉とは? 話題の書籍『会社を使い倒せ!』から〈STAGE1 本気でやりたいことを見つける。〉編の第5回をお届けします。

非常識を恐れない。

 いきなり役員に直談判するなんて非常識だ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 でも、僕からすると、どうしてみんなやらないのか、と思います。

 「やってはいけない」というルールが明確にあったり、何かの問題を引き起こすようなことになるのなら別ですが、そうでなければやったほうがいいのではないでしょうか。

 仮にダメだったとしても、だったらどうしてダメなのか、と僕は考えてアクションを起こしていたと思います。

 やりたいことを実現したいのなら、なんでもやらないといけない、と思っているからです。

 そんなの常識に反している、と言う人もいますが、では、その常識というのは、いったいどこからきているのでしょうか。

 本当に、常識なのでしょうか。


 振り返れば、ドイツに住んでいたときも、アイルランドに留学したときも、僕がそこで学んできたのは、日本では常識だと考えていたことが、実は世界から見ると非常識、ということでした。

 日本の常識だって、時代とともに変化していったものがあります。常識というものは、危険な概念なのだ、ということを僕は身をもって実感していました。

 だから、役員に直談判に行くことも、まったく気にならなかったのです。

 まわりがどう感じようが、問われるのは自分自身です。自分が心地よくない、こうしたい、と思うのであれば、動いてみればいいのです。

 広告賞への応募、さらにはコピーライターになるべく役員に直談判に行くなど、僕がやってきたことは、多少大胆なことだったかもしれません。

 でも、それまでにも、高校留年を覚悟してドイツに行ったり、大学の途中でアイルランドに行ったり、考えてみれば、きちんと考えもせずに行動するのが、僕のスタイルでした。後のことは考えず、とにかく踏み出してしまう。

 それを後押ししてくれた、僕の大好きな言葉があります。


 「見るまえに跳べ」


 これは、大江健三郎さんの小説のタイトルです。アイルランドで日本の小説にはまって読んでいたときに、たまたま出会った言葉でした。

 言葉を換えれば、勢いで動いて、後から考える。そんな生き方をしていたのですが、結果的には、それがいい方向に働いたことが多かった。

 以来、思ったらとりあえずやってみる、を、僕は改めて自分のスタイルにしようと思ったのです。

 あれこれ考えず、こうだと思ったらまずはやってみる。戦略は後で考えればいい。

 やりたいと思ったことは、思い切ってやってみたほうがいいのです。そうすれば、なんとかなる。

 もっと言えば、なんとかなるようにやればいい。どう実現すればいいかを、考えればいいのです。

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会社を使い倒せ! (ShoPro Books)

小野 直紀
小学館集英社プロダクション
2018-12-20

この連載について

初回を読む
会社を使い倒せ!

小野直紀

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shigekey "目的は、コピーを極めることではない、と思った" 〜小野直紀 @ononaoki | 9ヶ月前 replyretweetfavorite