モヤモヤしたら、まず動く。

広告会社に入社したものの、自分のやりたいクリエイティブとのギャップを感じてモヤモヤした思いを抱えていた小野さんは、入社2年目から、自ら行動を起こし始めます。そんななかで、おぼろげながらも自分のめざす方向性を見つけた時、小野さんがとった思いきった行動とは? 話題の書籍『会社を使い倒せ!』から〈STAGE1 本気でやりたいことを見つける。〉編の第4回をお届けします。

モヤモヤしたら、まず動く。

 今はこんなふうに、ある程度言語化できていますが、当時、僕が持っていたのは、もっとモヤモヤした、なんだかよくわからないものでした。

 ただ、なんだかモヤモヤした思いがあることは、自分でもわかっているわけです。

 そこで、これは自分でなにか動かないといけない、と思いました。

 このときに見つけたのが、若手のための広告賞でした。入社2年目のことです。

 広告の世界では、朝日広告賞など、会社以外の場所で広告クリエイターが参加できる公募の賞がたくさんありました。

 そこで、同期のデザイナーと組んだり、同期のプラナーと組んだりして、そうした賞にどんどん応募するようになっていったのです。

 設定されたテーマに基づいて応募するものなのですが、営業でも賞に応募することはできますし、それこそ広告業界以外の人でも、学生でも参加できます。僕はコピーライターでもデザイナーでもありませんでしたが、アイデアを考えることはできます。

 ここで、ありがたいことにいくつか賞もとることができました。


 そのなかのひとつで、広告の世界では、毎年6月に行われるフランス・カンヌの広告祭(現カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)が有名なのですが、期間中に、世界各国の若手クリエイターが競うコンペティション(通称ヤングカンヌ)があり、その日本代表を決める選考会がありました。

僕はその選考会で、3部門のうち、ウェブなどのサイバー部門で2位に、ポスターなどのプレス部門でファイナリストに入ることができたのでした。

 アイデアを出して、デザインして、つくる、というのは、学生時代ずっとやっていたことです。また、ウェブに関しては、阪大時代に勉強せずに遊んでいた頃、興味を持って自分でプログラムを書いていたこともあって、古い知識でしたが、それを活かすことができました。

 そしてヤングカンヌには、実はもう1部門、メディア部門というのがあり、その代表は国内予選がなく、推薦によって決められていました。

 たまたまふたつの部門で入賞していたこともあって、僕は、このメディア部門の代表、ヤングカンヌの日本代表として、カンヌに行かせてもらうことになったのです。

 そして入社3年目の6月、カンヌで見た広告で、僕の人生が大きく動き出すことになります。


「Take your responsibility」(2010)
ヤングカンヌ・サイバー部門の国内予選に参加した際の提出作品。
先進国による地球温暖化の責任を問うNPO団体のためのバナー広告。


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小野 直紀
小学館集英社プロダクション
2018-12-20

この連載について

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会社を使い倒せ!

小野直紀

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コメント

skillog2019 異動時のテストのために有給を一週間使ってやり切る。これくらいの覚悟をもってはじめて夢って実現できるんやな。 https://t.co/0Skk6HtAg5 1年以上前 replyretweetfavorite

moritsuyo03 まず動くことが大事! 今の自分には足りないことだな😅 1年以上前 replyretweetfavorite

restart20141201 高い意識自慢? 1年以上前 replyretweetfavorite

shigekey "でも、たぶん必要なのは、こういう力のあるコピーだ。" 小野直紀 @ononaoki | 1年以上前 replyretweetfavorite