文章力アップのコツは、小学生レベルの「語彙力」だった…!?

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小学生レベルの「語彙力」を使いこなす


あなたが文章を書くのが楽しくなるコツがある。

それは“語彙(ごい)”を増やすことだ。

語彙を増やすと聞くと、面倒臭いと露骨に嫌な顔をする人もいるだろう。

だが私の言う語彙とは専門書に登場するような難解なものではなく、義務教育レベルの語彙を使いこなせるようになることだ。

たとえば、日本国民であれば誰もが義務教育を終えたことにはなっている。

しかし、公立高校の国語の入試で確実に満点が獲得できるかと問われれば、そんなことはないという人もいるだろう。

公立高校の国語の入試問題は義務教育の集大成である。

習ったことと習得したことは、まるで意味が違うことに気づかされるはずだ。


私がおススメなのは、さらに学年を下げた中学受験用の語彙問題集である。

中学受験とはつまり小学生がするものであり、義務教育でも基礎の前の初歩レベルだ。

四字熟語やことわざの頻出問題が収録された中学受験用問題集が販売されている。

書店で手に取ってしっくりきた薄いものを1冊仕上げよう。

小学生用だからと侮るなかれ。

意外に知らない語彙は多いものだし、知っていても使いこなせないものとなればさらにその数は多くなる。


たとえば、中学受験のことわざ・慣用句で頻出問題の一つに、「牛に引かれて善光寺参り」というのがある。

TPOにもよるだろうが、「たまたま」「偶然」「ラッキー」という表現を使うより、「牛に引かれて善光寺参り」をあなたの文章に溶け込ませるほうが、グンと知性を感じさせるはずだし、出逢いも人生も変わるだろう。


本気になれば1週間、ゆっくり着実にやっても数ヶ月で必ず誰でもマスターできる。

人生のどこかでこれを習得した人としなかった人とでは、雲泥の差になると思う。

なぜなら我々人類とそれ以外の生物との違いは、混沌としたこの世の中に“言語”という仕切りを入れることで秩序を創り出す点にあるからだ。


同じ人類でも本人の語彙力によって、森羅万象を表現できる範囲もまるで違ってくる。

冗談ではなく、中学受験用の語彙力を完璧にすれば、社会人としても恥ずかしくないレベルにはなれる。


語彙力が身につくと不思議なもので、人は誰でも使いたくなる。

つまり、語彙力を身につければ、自然に試したくなって文章を書きたくなるというわけだ。

次第により高い語彙力を身につけたくなり、大学受験用やさらにその上にも手が伸びるはず。

あなたはきっと正のスパイラルを描きながら、知の世界へと突入していることだろう。


あなただけの“運命の本”に出逢うと、書きたくなる

思えば、私が最初に表現者に憧れたのは漫画家だった。

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心を動かす 無敵の文章術

千田 琢哉
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2019-02-07

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コメント

TatAr1_ 本当にそのとおりだと思う。 17日前 replyretweetfavorite