週刊ダイヤモンド
#3 じわじわ広がるキャッシュレスの世界 「現金お断り」の店も登場
キャッシュレスの世界なんてまだまだ先のこと──。そう思っているとすれば誤りだ。あなたの身近に、さらには地方にもキャッシュレス化の波が押し寄せている。
「CASHLESS(現金お断り)」──。店頭に堂々とこんな看板を掲げている飲食店がある。東京の日本橋馬喰町でロイヤルホールディングス(HD)が運営する「ギャザリング テーブル パントリー」だ。看板の通り、この店では現金は使えない。クレジットカードや電子マネー、QR/バーコードによる決済のみ受け付けている。
2017年末、ロイヤルHDは実験店舗としてこの店をオープンした。当初は「現金が使えないなんてあり得ない」と客からクレームがついたこともあった。それでも同社がこの実験に踏み切った背景には、働き方改革の流れがある。「現金を取り扱うことは、店長にとっても従業員にとっても大きな負担になる。そこから解放し、サービス向上につながる接客や調理などの時間を増やしたかった」(野々村彰人・ロイヤルHD常務)。
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この連載について
週刊ダイヤモンド
長らく「現金決済」が主役の座を占めてきた日本で、「キャッシュレス決済」がにわかに注目を浴びている。インバウンドの拡大、深刻な人手不足への対応など、さまざまな要因がキャッシュレス化を後押ししているからだ。注目される理由はそれだけではない...もっと読む
著者プロフィール
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