アウト×デラックス」でもアウトの「真性アウト」!

とびきりかっこいいデザインだけでなく、還暦目前のプロ童貞としての独自の視点に基づく発言とライフスタイルも多くの業界人から支持されている山口明(58歳)の自伝『ワイルドチェリーライフ 山口明 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる』。
パソコンも携帯を持たず、野生の勘を研ぎ澄ましているグッチーをテレビ局もほっておくことはなく、幾多のオファーがあるも……。

地上波ではアウトすぎて「生息子」に…!

──山口さんは2011年に事務所を巣鴨から御茶ノ水に引っ越すんですよね。

山口 そうだね。オレ、東日本大震災の前までは意外とずーっと忙しかったのよ。震災が関係してるのか知らねーけど、あの後から仕事がなくなったね(笑)。

──そうなんですか!?

山口 震災のあった2011年っておかしかったんだよな。まず震災前の正月から親父が倒れて入院しちゃって、ロクな一年じゃねぇだろうなって思ってのよ。そしたら3月に地震がきたじゃん。あと母ちゃんの認知症の片鱗が出始めて、初めて行方不明になったのも2011年だし。で、巣鴨にあった事務所は4人でシェアしてたんだけど、一緒に借りてたおじさんが「仕事辞めるわ」って言い出して、えらい急に「この事務所を解散するぞ」って言われてさ。とりあえず新しい事務所探さなきゃいけなくなったし、いろんなことがある大変な一年だったのよ。

──でもそのぐらいの頃からデザイン仕事以外にもいろいろな仕事をしてましたよね。

山口 そうそう。『週刊プレイボーイ』にはしょっちゅう出てて、杉作(J太郎)さんと対談したりとか、いろいろやってたんだけどこれもまったく反響がないんだよ。で、テレビとかラジオとかからもちょくちょく声がかかるようになったのもそのぐらいの時期だな。「アウト×デラックス」っいう番組から出演オファーが来たんだけど、スタッフの人と会って打ち合わせしたら「アウトすぎます」って理由でダメになったりしたな〜。

──真性のアウト認定されちゃいましたね。

山口 MXテレビの「5時に夢中!」からもオファーが来てさ、「『アウト×デラックス』はダメでしたよ」っって言ったら「ウチは全然大丈夫ですよ!」って言うのよ。でも、オンエアを見たら「童貞」って言葉がNGだったらしくて「生息子・山口明」に変わってたんだよ。

──ははははは! ほとんどの人が意味分かんないですよね!

山口 そうだよな〜。でもね、雑誌やテレビよりネットの力のほうが大きいんだなってことを実感するよ。オレはパソコンやスマホを持ってないからネットは使えないんだけど、SNSをやってもらうことになったんだよ。

──フェイスブックとツイッターのアカウントを開設するんですよね。で、たまに山口さんのメッセージが書き込まれるっていう。

山口 廣瀬さんが代理人として管理してくれることになったんだよね。廣瀬さんと会う時に、オレの手書き原稿を渡すのよ。それをSNSに載っけてくれるんだけどね。そのおかげでLINEから仕事が来たりしたんだよな。

──「童貞」で仕事が来るようになったわけですよね。

山口 でも、そのかわりにデザインの仕事はなくなってくんだけどね(笑)。前も話したけど、パソコンもケータイも持たずにレアな自分を演出しすぎて誰もオレを捉まえられなくなっちゃったんだよな。

──伝説のポケモンみたい……。でも、レアな存在っていう部分では40、50過ぎて童貞っていうのはそれだけでものすごいレアな存在じゃないですか。逆に女性から狙われることってないんですか?

山口 ないと思うよ〜。あとオレはすごい絶妙な距離感で女性と付き合うからな。

──でも、女の人の知り合いはものすごく多いですよね?

山口 そうなんだよ。不思議なことに年を取れば取るほど周りは華やかになっていったな。

童貞であることでちやほやされだした
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ワイルドチェリーライフ 山口明 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる

山口明 /市川力夫

とびきりかっこいいデザインだけでなく、還暦目前のプロ童貞としての独自の視点に基づく発言とライフスタイルも多くの業界人から支持されている山口明(58歳)の人生を追い、劇的に変化を続ける男女問題、やがて人口の約4割が独身世帯「ソロ世帯」に...もっと読む

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