人生は不確定要素ばかりです。
結婚するかも分からないし、子どもが生まれるかも分からない。
職を失うかもしれないし、会社が潰れるかもしれません。
そんな、不確定要素ばかりの中でも、確実に自分次第でできることが「資産形成」です。
しかも、「もらった給料は生活に充て、余ったら貯金する」というような受け身の態度ではなく、資産形成マインドを持つことによって、自分がどのように生きたいかさえも自然と見つかっていくのです。
私の友人で、こんな女性がいます。
彼女は、短大卒業後に就職し、私が初めて会ったときには秘書をしていました。
また、彼女は、結婚願望が強く、結婚後は都心に住むことが夢でした。
しかし、なかなかよい人に巡り会えず、結婚より前に、独身30代で、都心にワンルームマンションを買う決断をしました。
結婚願望があっても、それは相手や巡り会わせ次第。
自分でコントロールできません。
そこで、資産形成を婚活と同時進行で行ったのです。
購入したマンションの近くのお店を開拓して常連になるなど、まさに都心でのひとり暮らしを謳歌(おうか)していたところ、30代後半でよい出会いがあり、結婚し、子どもを出産しました。
結婚当初はそのマンションに夫婦で住んでいて、子どもができたのを機に売却して、新しく引っ越したマンションの購入資金にしたそうです。
彼女は、「結婚したい」という目標のもとに婚活の努力をしつつ、同時に「都心に住みたい」という夢を自らの資産形成で先に叶えたのです。
また、資産形成の観点では、マンションのローンはありますが、持ち家なので家賃を払わずに済んでいましたし、売却時には新しいマンションの購入資金にもなったのです。
仮に、彼女がまだ独身だとしても、彼女の「家」という資産はそのまま資産として、彼女の家賃負担を軽減したり、職を失ったときの保険として、彼女を支え続けたことでしょう。
婚活だけを頑張っていた場合と比べて、お金は有意義に使えていたのではないのでしょうか。
何も決められず、やみくもに節約したり、無駄にお金を使っている人よりも、資産形成の決断を日々している人というのは、自分が何をしたいか、どう過ごしたいかを常に考えていますので、自分自身をよく分かっています。
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