Rule
副業で、会社に依存しないキャリアを構築しよう
自分のスキルを増やせば資産増になりますが、別に一つの会社でそれを目指す必要はありません。
「副業」は新たな収入源となるだけでなく、会社員にとっては新たなチャンスの場ともなり得ます。
先に述べたように、日本企業はポジション採用でなく会社採用が基本ですから、自分の意に反した配置転換があったり、思うようにキャリアアップができないこともあると思います。
私も新卒でソニーに入社して、秘書からキャリアをスタートして不本意だった経験があります。
しかし、副業によって自分のスキルを社内だけでなく、社外でも評価してもらえたら、やりがいになるだけでなく、キャリアアップも可能なのです。
会社の外に目を向けてみると、自分の会社では雑用的な仕事でも、実は社外ではニーズがあったりするなどという発見もあります。
また、かなりのアイデアマンでも、組織の中では自分のカラーを出せないという場合、副業の中では自由に自分のアイデアを形にできます。
副業をすることで、会社に特化したキャリアでなく、どこにでも通用するスキルを伸ばしていけるので、会社に依存しない形でのキャリアを形成することができ、今までとは違う可能性を手にすることができます。
私の知り合いのインターネット業界を担当している株式アナリストで、趣味のワインをオンラインで売る酒屋事業を(酒類販売免許を取得して)副業にしている人がいます。
副業を通してオンラインショップの最新動向を得られるので、それを本業のアナリストとして活かしているという、まさに相乗効果のある副業をしているのです。
このように、副業の経験が本業でも活かせるかもしれませんし、副業がうまくいけばそちらを本業にすることも可能です。
副業をしておくことで、定年退職した後でも、仕事を継続することができます。
中小企業庁の資料によると、2014年度の時点で85・3%の企業が「副業・兼業を認めていない」など、実際のところは副業を認めていない会社が大多数なのが現状です。
しかし、政府の動きを受けて、ここに来て大企業が副業を解禁し始めています。
また、今は副業が解禁されていない会社に勤務しているとしても、例えば、専業主婦(主夫)のパートナーがいるならば、副業のアイデアは自分が考え、実際の業務はパートナーにやってもらうという形もできます。