Rule
「キャリア」は家族の負担ではなく、家族を支える資産。
目先の困難で手放さない!
女性にとって、結婚や出産・子育ては、今後の仕事やキャリアを考える上で大きな問題となります。
特に出産後は、専業主婦という選択肢が現実味を帯びてきます。
専業主婦(主夫)を選択する事情はあると思いますが、これは資産形成の観点でいうと、賢い選択ではありません。
なぜなら、専業主婦(主夫)では、お給料が入らないのですから資産になる原資が入りません。
専業主婦(主夫)になることは、よほどのことがないかぎり、避けてください。
今の時代は、毎日夕食の材料を買いに行かないと間に合わないほどの小さな冷蔵庫しかないわけでなく、食洗機や乾燥機つき洗濯機、掃除ロボットなどもあり、20世紀と比べて、家事にかける時間は大幅に短縮できています。
もちろん、あなたが家で家事をしたり子育てをしたりすれば、家族の負担は減りますが、経済的な面ではまったく貢献していないのです。
だから、寿退社に憧れるのは、もはやナンセンス!
結婚をしたら仕事を辞めて専業主婦(主夫)になり、外で働いているパートナーをサポートするなんていうのは、時代遅れなスタイルなのです。
結婚が第一の専業主婦(主夫)への分かれ道だとしたら、第二の分かれ道は出産です。
出産後、「赤ちゃんを保育園などに預けるのは、かわいそう」などといって、片方が仕事を辞めるケースがあります。
しかし、「かわいそう」というのは間違いで、子どもにとっては、親と二人で朝から晩まで過ごすより、友達と一緒に過ごす時間がある方が楽しく、社会性が身につきます。
よく、スマホ片手に子どもと過ごしている親を見ますが、スマホから目も離さない親と過ごしているのと、保育園で友達と一緒に遊ぶのとどちらが楽しいでしょうか。
私は、子どもを生後3カ月から保育園に預けましたが、子どもにとって保育園は嫌な経験でなかったようです(本人が、そもそもあまり覚えていないこともありますが)。
その後、幼稚園に入った際には、そこで初めて集団生活をする子どもよりも、心に余裕があるせいか、習ったことへの吸収も速く、毎日楽しそうに通園していました。
保育園で経験を積ませてもらったことに、感謝しています。
出産後だけでなく、子どもが小学校入学のタイミングでもう一度、専業主婦(主夫)になるかならないかの決断が迫られます。
学童保育の問題です。
今の日本社会では、こうして共稼ぎをしていくのに困難な状況が現れ続けるのです。
しかし問題は、一度、専業主婦(主夫)になってしまうと、ブランクができ、そう簡単に再就職ができないということです。
共働きは、そうでない夫婦と比べて、保育園代、ベビーシッター代、学童保育代、お迎えのタクシー代、頻繁な外食代など、さまざまな出費を伴いますが、こういった短期的にかかる経費は、長期的に見て稼ぎ続けられるための必要経費です。
キャリアは資産ですから、そう簡単に手放してはいけません。
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