Rule
ハイブランドのダイヤの指輪は、
ブランド料のほうが高い
モノを選ぶときには5年後、10年後の価値を考えて選ぶと高値づかみをせずに、客観的な目線でその価値を考えることができます。
特に、結婚の際には、新居を構えたり、婚約指輪や結婚指輪を購入したり、長く持つことを前提に買うモノが多いです。
結婚に理想はつきものですが、新婚時代だけが結婚ではありません。
今の瞬間だけではなく、将来にわたってよい家庭を築けるように、購入するモノの将来の価値は必ず意識するべきです。
まず、結婚を決めるにあたって大事な婚約指輪。婚約指輪はダイヤモンドが定番ですが、これは日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも定番です。
今後は中国やインドなど人口が多く経済力が増している国の需要も伸びていくはずなので、ダイヤの需要は確実に伸びると予想してよいでしょう。
ですから、ダイヤの婚約指輪を持つということは、〝愛の証〟というだけでなく、将来にわたって価値のある資産を持つことも意味します。
また、資産という観点で見ると、ブランドの婚約指輪を購入することはあまりオススメしません。
私の経験では、ハイブランドの婚約指輪は、ダイヤモンドの石の価格のだいたい3倍の価値が上乗せされています。
例えば、10万円のダイヤはノーブランドなら10万円強の婚約指輪として売られますが、それがハイブランドになると30万円になるということです。
ハイブランドの婚約指輪30万円の内訳は、10万円のダイヤモンドと20万円のブランド料というわけです。
このハイブランドのブランド料にはデザイン代も含まれていますが、20年後に「あの頃、こういうの流行ったよね」と少し時代を感じてしまったり、野暮ったく見えてしまう可能性もあります。
さらに、ハイブランドのリングなので、リフォームしてデザインを変えるのは気が引けたりするかもしれません。
資産価値の観点から見れば、30万円を出すのであれば、ノーブランドで3倍大きい30万円のダイヤの指輪を買った方が、資産価値は高く、見た目も豪華になると思います。
私の友人が婚約したときに、この指輪の価格設定を伝えたところ、ハイブランドの指輪を探していた彼女は、同じ予算でノーブランドの指輪に変更して、1カラットのダイヤの指輪を購入しました。
彼女の話によると、結婚式のときの写真映えもしたそうですし、日常生活で着けていてもそのインパクトで値段以上に高価に見られるとのことです。
ちなみに、日本人は、ダイヤモンドのクオリティー(色や透明度)に重きを置く傾向にありますが、ダイヤは大きさにも厳格な基準があります。
クオリティーも大きさも、それに見合った価格がつけられているのです。
小さくてクオリティーが高いものと大きくてクオリティーが低いものが同じ価格の場合もあり、クオリティーと大きさのどちらに重きを置くかは、自分の好みで選んでよいと思います。
結婚指輪も同様で、プラチナや金の指輪を持つことで、インフレにも強い資産を持つことができるのですから、価値を意識して購入するかどうか検討することをオススメします。
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