週刊ダイヤモンド
#12 リベラルアーツで読み解く時事問題 宗教から見たトランプ現象の正体
繰り返される過激な政策や言動──。トランプ米大統領の暴走が止まらない。なぜ米国民は、トランプのような人物を支持するのだろうか。背景には、米国の歴史的成り立ちと、特有の宗教観がある。
●森本あんり(国際基督教大学学務副学長)
米大統領選でトランプが勝ったのは「オバマ疲れ」によるところが大きい。
“Yes,we can!”
2008年、オバマはこの言葉で人々の心を捉え、大統領選で勝利を収めた。期待が大きかっただけに、その後の8年間の失望も大きかった。それで次は共和党のトランプに期待をかけているわけだが、それが失望に変われば、また振り子が逆に振れるだろう。この振れ幅の大きさが米国の活力の源である。
実は、オバマとトランプには共通点がある。意志の力で物事を変えることができると考えている点だ。それは、米国の成り立ちと関係がある。
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この連載について
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