どこよりもはやい「芥川賞」「直木賞」レビュー!

昨日の発表を受けて、急いで書き上げました。もはや恒例になりそうな、どこよりもはやい「芥川賞」「直木賞」レビュー!ちなみに芥川賞の上田岳弘さんは、わたしが本を出版させてもらったライツ社の本拠地、明石市のご出身。直木賞もとってもいい作品でよかったです。

 前回の興奮も冷めやらぬまま、「あっもう芥川賞・直木賞発表か……」なんてつぶやきたくなりますが、それでも年に2回のお祭りですから。やっぱり読むのが楽しみ、勢いのままに本屋さんへレッツゴーでございます。
「え~芥川賞二作あるのか、どっちか読んでみようかな~」「直木賞分厚くね? 読めるカナ?」なんて迷うあなたに向けて、今回の受賞作品の見どころをお伝え! します!


【芥川賞】

システムの不具合だらけの「人間」を、私たちはゆるせなくなるのか?

「ニムロッド」上田岳弘
『群像』12月号所収)

 読みはじめたら、「ブロックチェーン」とか「Slack」とか「仮想通貨」なんて言葉がひゅんひゅん飛び交うことに驚くかもしれない。芥川賞というと古めかしいイメージがあるかもしれないが、「ニムロッド」のノリはNewspicksや日経新聞あたりで連載されてそうな感じ、と言えば伝わるだろうか。実は作者、ベンチャー会社を立ち上げて現在役員さんらしい。だからこそ、「仮想通貨をテーマにした小説」という側面と同時に、「IT業界に今最前線で携わってる人が見てる世界」を小説にしたことも本書の功績だと思う。
 なんせこの小説は、

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三宅香帆

『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)著者、三宅香帆による文学レポート。  ふと「いまの文学の流行りをレポート」みたいな内容を書いてみようかなと思い立ちました! なんとなく、音楽や映画だと「ナタリー」みたいな流行をまとめる記事っ...もっと読む

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コメント

Tokyo0909 https://t.co/7sX3oAoFgI 11ヶ月前 replyretweetfavorite

suerene1 ああいいな、特に直木賞の作品、読んでみたい。以前は、最新の受賞作品手に入れて、回してくれた駐在の人がいたんだけど、彼が帰ってしまってから、その恩恵にあずかれない。→  https://t.co/4kAZcQL2Jz 11ヶ月前 replyretweetfavorite

consaba 三宅香帆 「ニムロッド」上田岳弘(講談社)「1R1分34秒」町屋良平(新潮社)『宝島』真藤順丈(講談社)  11ヶ月前 replyretweetfavorite

cy_wa_ma 読みたくなるレビュー。 11ヶ月前 replyretweetfavorite