営業中の電話取材はこんなに困る
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
とある金曜夜の営業中に、某新聞社の記者の方からお店に電話がかかってきました。「デジタルデトックスについて取材しているのですが、林さんが携帯電話を持っていないという記事を読みまして」というお話でした。
今、僕が書いた『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』という小説を絶賛大プッシュ中でして、幻冬舎の担当編集者さんに、「メディアはとにかく何でも出てください。何がどう転ぶかわからないので」って言われてるんですね。
それでまあ、「どういった用件でしょうか」ってその記者さんに言ってみたんです。そしたら、「林さんは、待ち合わせの時はどうされていますか?」ってそのまま電話で取材を始めたんですね。金曜日の夜の7時半ですよ。日本中、お酒を扱っている飲食店ならどのお店でもすごく忙しい時間帯です。それなのに、「今、お話ししても大丈夫ですか?」のひとこともなく、電話を続けようとしているんです。
「これは、この人、ずっとこういう電話をこれからもかけ続けてしまう。この電話で困ってしまう飲食店がこれからもたくさん出てしまう。これは年長者の僕がちゃんと言わなきゃ」と思いまして、「あの、金曜日のこの時間に飲食店に電話をかけて取材はナシです。後でメールをいただけますか」と言って、メールアドレスを伝えたんですね。でも、メール、全然来ないんです。「うわ、面倒くさい奴にあたっちゃったな」って感じたのかもしれないですね。
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