晩酌歳時記

第二十七回・玉蜀黍

一人暮らしを始めて十年目になりますが、未だに体重計も体温計もありません。測ってもしょうがない……そんな佐藤和歌子がお届けするショートコラムです。とうもろこしが初秋の季語に分類されることを、ごく最近知って驚愕。昨日(8月7日)が立秋だから、えーと、今の時期の食べ物ってことで、いいんですよね?

 掘って掘って、担いで担いで、下がって下がって、押して押して、開いて、ちょちょんがちょん。
 炭坑節、と言って通じないようであれば、月が~出た出た~月が~あ出た~あヨイヨイ……あれのフリです。先日、姉と甥っ子と地元の夏祭りを覗いて、二十年ぶりくらいに盆踊りに参加……はしなかったんですけど、来年は浴衣着て踊ってみよっか、なんて話していたもので。
 甥っ子にかき氷を買い与え、レモンサワー片手に、普段は何してんだろうというくらい浴衣がキマったおばちゃん、おばあちゃんの、堂に入ったパフォーマンスを眺めていると、過去現在未来が、ごちゃまぜになったような不思議な感覚。自分だけが歳をとったような、でもかき氷がレモンサワーに変わっただけのような。
 ぶらぶら夜店を冷やかしながら、ふと気になって、気になりだすと猛烈に食べたくなったのが、焼きもろこし。焼きもろこしって、昔ありましたよね? こういうとき、焼きもろこしって必ずありましたよね?
 最近どうも、見かけない気がするんです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
晩酌歳時記

佐藤和歌子

季語と晩酌をテーマにしたショートコラム。月四回更新(毎週木曜、第五はお休み)。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

wwwac_1980 〈告〉晩酌歳時記二十七回「玉蜀黍」更新 昨日立秋雖窓外蝉時雨也 (・ω・)ノhttps://t.co/nmjfBXHlIQ 5年弱前 replyretweetfavorite