#3 部下のコンピューターの力を伸ばせるか 変わるマネジャーの条件

南場智子(ディー・エヌ・エー代表取締役会長)インタビュー
5~10年後には全ての業界の常識が覆るとみる南場智子氏。そんな変革の時代に生き残るのは、人だけでなく、コンピューターの潜在能力をも引き出せるマネジャーだとする。

 今回のデジタル革命の波というのは、例外なく全ての産業に大変革を強いると思います。

 AIの波は本格的なものです。これまでも「うねりが来る」といわれてはいたんですが、実際には小さな波だった。それが今回はディープラーニングなどによって本当に大きいうねりとなって、全ての業界にインパクトを与える。

 ここ5年が大きなターニングポイントになるでしょう。長くても10年後には、もうかなり様子が変わっている。全ての業界がAIやビッグデータ、IoT、ロボティクスなどによって、常識を覆されるような大変革を経験することになると思う。

 「うちは、間接部門の省力化にどう生かせるのか、そこから検討を始めている」では遅い。かなり遅れていると言わざるを得ない。本業がガラッと変わるわけですから。

 本業が根底から変わるとなると、「大事なところは守りたい」という発想が頭をもたげるかもしれない。自分たちの仕事が奪われてしまう、と。

 でも、恐怖から守りに入ろうとなった瞬間に、その会社の5年後、10年後の負けが決まると思う。

 そういうリスクを感じたのなら、自らの事業を捨て、変えていく。改革し、他の領域を攻めていく。自ら壊していかない限りはゼロになってしまうと思うのです。

なんば・ともこ/津田塾大学卒業後、1986年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年ハーバード・ビジネス・スクールにてMBA取得。99年ディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長に就任。2011年代表取締役社長を退任、取締役等を経て、17年より代表取締役会長。他に横浜DeNAベイスターズオーナー。著書に『不格好経営』がある。

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