#1 10年後に産業界は一変する 自ら学ぶ人以外生き残れない(大前研一)

世界的経営コンサルタントであり、大学の学長を務める教育者、さらには自らプログラミングをこなす技術者でもある大前研一氏に、AI時代に生き残れる人材の条件を聞いた。

──人工知能(AI)が浸透しつつある今、既存の産業はどのように変化していくのでしょうか。

 今から15年後の2035年ごろの世界がどうなっているかをイメージする必要があります。

 ただ、35~40年ごろというのは、実は最も予測が難しい時期なんですね。今ある事業のうち、従来のやり方で努力すれば何とか5年後まで続く事業というのは、半分くらいでしょう。

 10年後は、もう今とはビジネスの形が全く変わっているのではないでしょうか。中国のスマホ決済や預金、融資などの現状を見ると、銀行も今の形では生き残れないでしょう。また、そのころには電気自動車(EV)がかなり普及していて、ガソリンスタンドなんてあまり必要なくなるわけです。

 そのとき自動車産業はどうなっているか。EVが自動車の売り上げ全体の半分くらいを占めていて、田舎では充電スタンドなどのインフラの問題があるので、ハイブリッド車になっているでしょう。(日本が注力してきた)水素を使う燃料電池車なんてまずあり得ないと思う。

 そうなってきたとき、EVの部品点数はガソリン車の10分の1ですから、部品産業を含めた自動車産業はがらっと変わります。

 さらに、すでに普及が始まっているカーシェアリングから、今後は自動運転が普及していく。そうなると、そもそも車が何台売れるのかという話になる。私の推計では、年間の需要は現在の10分の1くらいになります。

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