喜界島での充電器紛失事件
奄美群島を旅していた際、与路島の民宿に携帯の充電器を忘れたことを、喜界島で気付きました。与路島から喜界島までは、奄美大島と加計呂麻島を経由し何時間もかけて移動していて、簡単には行き来できない場所。離島の旅でこのような忘れ物は本当に気を付けなくてはなりません……。
喜界島にあるハワイビーチ。透明度が高く、サンゴや魚が近くで見られます
幸い、喜界島には総合スーパーや携帯ショップがありましたが、遅い時間だったのですでに携帯ショップは閉店。2軒のスーパーのうち、まだ営業していたお店を訪ねると、充電器の取り扱いはなく、先に閉店したもう1軒では取り扱いがあるとのこと。翌日の充電時間のロスを悩んでいると、パートさんが店内の内線で私の携帯電話に対応している充電器を持っている人を探し、ここで充電していくようにと提案してくれました。確かに困ってはいたけれど「今すぐ電池が切れそうっていうわけじゃないんだけどな……」と思いながらも、その心づかいがとてもうれしく、スーパーの事務所に携帯を預け、駐車場の灯りで読書しながら閉店までの40分間、携帯が充電されるのを待ちました。
その後、中途半端にひとつだけ充電メモリが増えた携帯を持って宿泊先のホテルに帰ると、フロントで普通に充電器を貸してもらえたという……。まあ、だいたいオチなんてこんなものです。
利尻島で出会った軽トラのヒーロー
利尻島を旅した時のこと。夜中に風の音で目が覚めると、地震と勘違いするほど民宿が揺れ「このまま風に吹き飛ばされるかも……!」と恐怖に駆られました。しかし翌朝には、嵐が去ったように陽が射していたので、少し長めのサイクリングへ。途中までは気持ちの良いサイクリングだったはずが、徐々に風が強くなり雨がパラパラ……。ちょうど半周したくらいのところで、ものすごい勢いの暴風雨に襲われてしまいました。
サイクリング途中の風景
海から吹き付ける風があまりに強く自転車を漕ぐことを断念。さらに全身を正面から叩きつける滝のような雨で、顔を上げることすらできません。後ろから軽トラックが通り過ぎても、気付くのが遅れて手を振ることができず、気分は絶望の底……。「予定していた夕方のフェリーに乗れないかも」と後悔しながら、ふと気付くと先ほどの軽トラックが引き返してくるではありませんか! おじさんが「早く乗りなさい!」と自転車を荷台に積み、民宿まで送ってくれました。
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