前回、「営業に向いている人、向いていない人、事務に向いている人、向いてない人がいるように、育児にも向いている人と向いていない人がいる」ということを書いた。そして、私が思う子育てに向いている人の定義の1つとして、「①可愛い生き物の飼育欲求がある人は向いている」と説明した。今回は、定義②〜④について書こうと思う。
子育てに向いている人と向いていない人の定義
②人生に退屈している人は向いている
人生に退屈している人も、子育てに向いていると思う。
とくに、すでに夢を叶えて余生に入っていたり、チャラい遊びをやり尽くした人など、一般的には「リア充」と言われるような毎日を送っているにも関わらず、そんな人生に飽きを感じている人は、一周回って子どものいる暮らしを超刺激的に感じるから、子育てを楽しめる。
逆に、一般的なリア充生活を求めている人は、子育てを始めるのはまだ早い。その手の刺激には飽き飽きした時にやっと「逆に、子育て、すごく新鮮…!」という境地に辿り着く。
それから、シンプルに時間を持て余している人にも、子育ては向いている。
とは言っても「土日にやることがなくてヒマ」というレベルの時間の持て余し方ではなくて、平日も全部、毎日のほとんどの時間を持て余している人。
たとえば、成功者など。成功している人の多くは特殊な労働スタイルをしていて、短時間で十分なお金を稼げてしまう状況を手に入れている。
朝から晩まで働く必要がないから(働きまくっている成功者の人もいるけれど、それは必要に迫られているわけではなく仕事が趣味だから)、基本的には時間を持て余しやすいと思うのだけど、そんな人に子育ては向いている。実際、そのタイプで子育てを楽しんでいる人は、よく見かける。(富裕層のおじさんと、だいぶ若い奥さんの夫婦)
また、仕事で成功する人というのは視点が一般的ではなく変態気味であることが多いけれど、そういう人にとって子どもは「最強に刺激的な存在」だったりもする。子どもは、とても変で妙な生き物だから、一緒にいて楽しい。
逆に、仕事に追われて生きているような「働いてるだけで毎日が手一杯」な人は、子育てにまで手を付けたら当然にキャパオーバーになるから向いていないし、あとは今の人生にすごく満足している人も、親になるとその「今の人生」とはまるで違う人生が始まるから、危ない。
小さな子どもの親になると、人としてのノリと勢いやフットワークの軽さは失う。それは、まだまだ青春をしたい人や仕事に打ち込みたい人には、かなり不便で不都合なことだと思う。
③お金がない人は、子育てには向いていない。
これはもはや向き不向きというよりは、親になる資格のあるなしだと思うけれど、親になるにあたっては、子どもに幸せな環境を用意できるかどうかは一番大事なところ。
15年分のドックフードやペットシーツを普通に買えて、寂しい思いをさせないだけのコミュニケーションを取れる時間の余裕がある人じゃないと犬を飼う資格がないように、子どもを育てるために必要なお金と時間を確保できるかどうかは何よりも肝心。
ペットも贅沢品だけど、人間の子どもはその数百〜数千倍、贅沢品だと思う。この世で1番の贅沢な行為が子育て。すごくたくさんのお金と時間が必要なことだし、それを用意できないのなら、手を出しちゃダメだと思う。
④性欲がない人は子育てに向いている。
「マジで性欲がないんだよね」という人が時々いるけれど、そういう人は子育てにうってつけな人材だと思う。
逆に言うと、性欲が強くて「常に恋をしていたいの!」「ドキドキがない生活なんて、つまらない!」という価値観の「色恋沙汰が1番の趣味です」みたいな人は、子育てに向かない。
デートの予定を組むにしても、セックスをするにしても、子どもはいない方がスムーズに決まっているし、何より、子どもを産んで育てているとホルモンレベルでの性的な支障も多発するから(この話は語ると長くなってしまうので、いつかまた別の機会に書きたい)、性的に刺激的な生活を謳歌して生きたい人は、その時点で親になることには向いていない。性欲と子育ては、この世で1番両立が難しいと思う。
ザッとポイントをまとめるとこんな感じ。
これらの条件に私を照らし合わせてみると、まず私は、小学生の頃から生き物の飼育が趣味だった。ハムスターと犬の飼育に、かなりハマっていた。
恋愛に匹敵するトキメキ
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。