私は夫の仕事の関係で、息子を海外で出産することになりました。
生後4カ月の健診に小児科を訪れると、先生から、
「そろそろ離乳食を始めてくださいね」
と言われました。
アメリカではどんな離乳食を作って食べさせているのだろうと思って聞いてみると、
「まずはライスシリアルを買って食べさせるといいね」
という意外な返事でした。
「え? 離乳食って買うのですか?」
と驚いて聞き返すと、
逆に先生が驚いて、
「アメリカでは、みんな買っていますよ!」
と言います。
さっそく近所のスーパーマーケットのベビーコーナーに行ってみると、
またまたビックリでした。
多種多様な離乳食が、ところせましと
数えきれないくらい種類があり、おやつもたくさん置いてあるではありませんか!
しかも、無農薬やオーガニック、遺伝子組み換え不使用など、健康に配慮されており、
日本の子どもが欠乏しがちな鉄や亜鉛など、
発達に必要な栄養素が加えられているものもたくさんあるのです。
アメリカのスーパーマーケットの離乳食売場(写真提供:Tahlia Butler)
これはぜひ活用してみよう。
そう思って実際に取り入れてみると、
娘のときにはあれほど大変だった離乳食作りの負担が激減し、
ストレスやイライラもなく離乳食をあげることができたのです。
子どもと過ごす時間も増え、育児に余裕が出てきました。
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