ゲームオーバーは自分が決める

囲碁棋士の大橋拓文さんに、囲碁の印象をがらりと変える目から鱗の裏話とともに、囲碁の基本的なルールを教えていただくこの連載。最終回となる第8回目は、終局の仕方についてお伝えします。一般的なゲームは、ゲームオーバーの状態になれば有無を言わさず終了ですが、囲碁はどうしたら終わりになるのでしょうか?

いよいよ最終回になりました。最後にふさわしく、「終局の仕方」がテーマです。

図1は実際にアプリ上で打った私の対局です。終局直前の様子からご覧ください。


図1

黒が△に打ち、お互いの地が完成しました。よくよく見てみると、×の場所はどちらの地でもないことにお気づきでしょうか? 黒地と白地の境界にある×は、どちらが打っても地が増えず、また、減ることもありません。このような場所には名前がついていますが、実はこの名前、皆さんが日頃とてもよく使う言葉です。もしかして、こどもの頃は毎日言われていたりして。ヒントは陣地の単位である「目」です。

わかりましたか? 「無駄な目」の場所なので、「駄目=ダメ」といいます。「○○しちゃダメ!」という時のダメの語源は囲碁から始まっているのです。囲碁が意外と生活に浸透していたことが想像できますね。

このダメも着手のうちなので、忘れることのないよう、最後まで気を抜かずに打ちましょう。


図2

ダメをすべて打ち終えたら、「もう打つ場所がないですね」という意思表示でパスをします。両者がお互いにパスをしたら、そこで囲碁は終局です。終局したら地の計算にうつります。

おかしなところに石がある?

ここで「あれ? ちょっと待って、おかしなところに石がある」と疑問に思われたのではないでしょうか。終局の大事なポイントが残っていました。中央の白地の中に黒○がありますね。

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この連載について

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3分でわかる囲碁入門

大橋拓文

数千年の歴史を持ち、時代も国も超えて愛されてきた囲碁。囲碁棋士の大橋拓文さんが、一般的な囲碁の印象をがらりと変える目から鱗の裏話とともに、囲碁の基本的なルールを教えます。読むだけで囲碁のおもしろさがわかる、初心者のための囲碁入門です。

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コメント

ohashihirofumi cakes連載最終回。ご愛読ありがとうございました。もうすぐスマート新書で書籍化されます。お楽しみに。 9ヶ月前 replyretweetfavorite

naggies 初心者の場合「もう打つ場所がない」ことがまだ分からない場合、どう決着つけると穏便に終局できるかが重要な気がします。 https://t.co/XTCMS2yH 9ヶ月前 replyretweetfavorite

maya_maya_ko 最終回。 この連載面白かったなぁ。 https://t.co/G4vzR4SSru 9ヶ月前 replyretweetfavorite

mayako_igo 読み終わって、ふふふ、と頬が緩む。 素敵な連載でした。ありがとうございました😊 9ヶ月前 replyretweetfavorite