第四回】なごみの湯とBERG(後編)

「ふらっと朝湯酒」と言いながら、二日酔いのせいで朝酒なんてできず、惨敗を喫した第三回。今回は「もう後がない」とリベンジに燃える!? 取材前夜は酒を控え、万全の体勢で挑んだ朝湯酒第四回は、果たして楽しめたのか? 絶賛放映中のTVドラマ「孤独のグルメSeason3」の原作者・久住昌之の痛快「風呂」×「グルメ」エッセイ!

 それから一週間後。もう後がない。
 今度は、前夜、飲まないで早く寝た。その日は早起きして、いろいろ仕事をしたので、疲れていたのか早く眠れた。このサイクルに変えろ、俺。
 おかげで六時起床。眠くない。すぐ着替えて出る。三鷹駅行きのバスがすぐ着たので、乗る。
 三鷹は東西線の始発駅。六時三十四分発に乗り込む。
 まだ通勤時間前で、座れるけれど、案外乗客多い。スーツ姿が多いけれど、意外だったのはネクタイをせず、ワイシャツの一番上のボタンを外している乗客が多かったこと。この時間だからか。会社に行ったらネクタイをするのか。
 ケータイを見ている人も少なくはなかったが、新聞や文庫本を読んでいる人が多かった。本を読んでいる人が多いと嬉しい。
 何か清々しい。すがすがしいというのは、漢字で書くと「清々しい」と書くと、今変換で知って、ちょっと驚く。そうだっけ。そのぐらい、すがすがしいという言葉を使っていない。でも、たしかにそういう気分で早朝の電車に乗っていた。先週の自分を思うと苦々しい。馬鹿だ。
 

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ふらっと朝湯酒

久住昌之

三度TVドラマとなることが決定した「孤独のグルメ」の原作者久住昌之が、新たに提案するのが“ふらっと朝湯酒”。その名の通り、朝からお風呂入って一杯飲るという試みを、やってみようというエッセイである。朝から飲むからって、♪朝寝朝酒朝湯が大...もっと読む

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