続いては性欲に関してですが、これは言うまでもなく「触れてみたい」「キスしてみたい」「抱かれてみたい」という欲求のことです。
現代ではノンセクシャルという、異性に恋愛感情を抱くことはあるけれど、性的衝動を感じないという方々もいらっしゃいますが、そうでないかぎり、いくら自分にないものを持っている人とはいえ、性欲を感じない相手を恋人や配偶者に選ぶと高確率でセックスレスになります。
「今、私にアプローチしてくれてる男性は、すごくいい人だし尊敬もできるけど、なんだかときめかない」と言う女性は、相手の男性に対して性欲を感じてないんですよね。
この場合、残念ながら性欲を感じないかぎりは、相手の男性を好きになることはないと思った方がいいでしょう。
それから、これが一番大事なことなので、よく覚えておいてください。
顔、声、雰囲気に惹かれるのって、本能やから、ただの性欲やで?
ものすごくタイプの男性と付き合って別れてしまい、その男性の顔がなかなか忘れられない女性は、「あ、これって好きだから忘れられないんじゃなくて、性欲で忘れられないんだ」と思ったら、幾分か気持ちが楽になるのではないでしょうか。
そう考えると一目惚れは、どうしようもなく相手に対し性欲を感じてしまい、直感で自分にないものを相手が持っていると感じた状態になるんでしょう。
恋愛感情のカラクリ
まとめますと、自分にないものを持っていて、性欲を感じる異性が現れたとき、「わー、この人に承認された自分は完全体になれるだろうから、さぞ気持ちいいだろうなあ」というのが恋愛感情です。
この事実を物語っているケースとして、イケメンでハイスペックで誠実な男性がアプローチしてくれているにもかかわらず、友達から「なんでそんな男選ぶの?」と言われるような男性をあえて選んでしまう女性は、もちろんこの女性自身に人を見る目がないのもありますが、単純に「なんで?」と言われてしまう男性が、ないものを持っていて性欲を感じる対象になっているからなんですね。
こういうケースは男女共通してよくあることなんですが、その理由としては、相手に性欲を強く感じてしまったことと、人を見る目のなさが災いして、相手が自分にないものを持っていると錯覚してしまったことが大きく起因しています。
具体的な例を出しますと、たとえば、自信がない人が自信満々に見える異性に惹かれたとします。
しかし、蓋を開けてみるとその惹かれた相手は自信があるのではなく、ただ上から目線なだけで思ったことをなんでも口にしてしまうデリカシーのない人間だった、みたいなケースです。
この場合、自分の目利きを自分で否定したくないがために、相手のことを理想化したまま本性を見て見ぬフリをしてしまうので、そうしているうちは気持ちが冷めないのですが、相手の本性を認めたとき、今まで抱いていた恋心が一瞬で冷めることが多いですね。
ちなみに、自分にないものを持っている同性に対しては嫉妬心になることが多いです。
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