限りある石油に依存する生活
諸外国に依存しているのは食料や身の回りの品だけではなく、エネルギーもそうです。ガソリンや灯油だけでなく、プラスチックやタイヤなど、わたしたちは石油に依存する生活を送っています。
原油の日本における自給率は0・3%であり、国内で消費する量の99・7%を海外から輸入しています。輸入先はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールなどの中東諸国から、ロシアやインドネシア、そしてアメリカやメキシコなどさまざまですが、原油の8割は中東から来ています。
だから、中東諸国から安定的に原油を輸入することは、わたしたちの日常生活にとって非常に大事なこととなります。もしも、中東諸国との関係がすごく悪くなって、「日本には石油を輸出しないよ」と言われてしまったらどうでしょう。もしも、中東で大規模な戦争でも起きてしまって、石油の生産どころではなくなってしまったら、わたしたちの生活に欠かせないエネルギーはどうなるのでしょう。
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