亜鉛」は、体の発育、免疫の維持、味覚に欠かせない

育児の大変さがマックスになる時期に、さらに大変な思いをして離乳食を作ることはありません。
栄養バランスや衛生面が優れた市販の離乳食をうまく使えば、赤ちゃんの健康・発達によいうえに、ママに時間の余裕ができます!
新刊『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいです。』より掲載。毎週水・土に配信。

体の発育、免疫の維持、味覚に欠かせない「亜鉛」


「亜鉛」は、体を作るタンパク質の吸収を助けたり、
病気から体を守るための免疫めんえき機能を維持するはたらきがあります。

また皮膚ひふ、髪の毛、舌の上皮細胞は亜鉛が豊富であり、
舌の味覚を司る味蕾みらいという箇所では高濃度です。

亜鉛が不足すると、

・背が伸びず低身長になったり体重が伸びない
・免疫力が低下し、風邪かぜなどの病気にかかりやすくなる(特に下痢げり症状)
・皮膚えんやしっしん、傷が治りにくくなるなどのトラブルを起こしやすくなる
・毛が抜ける、毛が薄い
・味覚障害

といった症状が出ることがあります。

亜鉛が含まれた食事を摂らないと、
亜鉛が欠乏してきて、味覚障害を起こし、食べ物を食べなくなる。

そうなると亜鉛欠乏状態が続き、味覚は治らない、という悪循環あくじゅんかんを起こします。

ですから、おいしいものをおいしく食べるためにも、
好き嫌いを少なくするためにも、亜鉛を最初から与えることが必要なのです。

亜鉛も鉄と同様に、乳児期の亜鉛欠乏状態がその後の学童期の自閉傾向と関連性がある
と考えられている、という報告もあります。

亜鉛を豊富に含む食品として、よく知られているのが、カキです。

でもカキは食中毒の原因にもなりやすく、衛生面からも、
使いやすさからも離乳食に使うのによい食材とは言えないですね。

では、離乳食に適している、亜鉛を多く含む食材にはどのようなものがあるのでしょう。

牛肉、豚肉、レバー、卵黄、シラス、サバ、イワシ、大豆、ごまなどがあります。

市販の離乳食を用いて亜鉛を摂取するには、いくつかの方法があります。


◎亜鉛が使われている離乳食を買う

ただし、日本では鉄の場合と同様に、9カ月以降を対象にしているものが多いようです。


◎ライスシリアルを使用する

ライスシリアル1回量に、1日に必要な亜鉛量の20%が含まれています。

離乳食と併用して、母乳やミルクも飲むのですが、
じつはこの母乳中の亜鉛が少ないために亜鉛欠乏症状を起こすことがあります。

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離乳食は作らなくてもいいんです。

工藤紀子

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