鉄」を制するもの、育児を制する!

育児の大変さがマックスになる時期に、さらに大変な思いをして離乳食を作ることはありません。
栄養バランスや衛生面が優れた市販の離乳食をうまく使えば、赤ちゃんの健康・発達によいうえに、ママに時間の余裕ができます!
新刊『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいです。』より掲載。毎週水・土に配信。

成長・発達のカギとなる大事な「鉄」:
あなたも鉄の使者になって日本を変えよう


とにかくこれだけでもよいからしっかり摂取してほしい、
大事な栄養素は「鉄」です。

大げさなようですが、「鉄を制するもの、育児を制する」と言ってもよいくらい、
成長にかせない大事な栄養素です。

血液けつえき中に赤血球せっけっきゅうというものがあります。

その赤血球の構成成分のヘモグロビンが、 血液中に酸素さんそを取り入れ、体の各組織に運んでいます。
このヘモグロビンは鉄によって作られているため、
鉄が不足すると体中に酸素が送れない状態(貧血ひんけつ)になります。

つまり酸欠状態になるのです。

そして、

・体が小さい
・ぐずぐずする
・ギャン泣きをする
・じっとおとなしくしていられずに動き回っている
・言葉が遅い
・小さいものをつかむのが下手

という症状が起こります。

さらに怖いのは、この状態に長くさらされることによって、
学童期になってからも学習能力が低くなったり、運動機能の伸びが悪くなる場合があることです。

ではいつ頃、どうやって鉄が不足してくるのでしょう。

じつは赤ちゃんはみな、お母さんのお腹のなかにいる間に、
体に必要な鉄分を十分にたくわえてから誕生します。

しかし、この鉄の蓄えの貯蔵ちょぞう鉄」はしだいに減っていき、
6カ月を過ぎる頃にはほぼ使い切ってしまう
のです。

鉄はのうにも神経にも筋肉きんにくにも酸素を運ぶのに欠かせない大事なものですから、
なんとかして補充ほじゅうしないといけません。

母乳にもミルクにも鉄はふくまれていますが、
グラフを見てわかるように、それだけではまったく足りないので、
少なくとも生後6カ月から、鉄を含んだ離乳食を食べることが必要です。


6カ月から1歳の子の場合、1日に必要な鉄の摂取量は5mgとされています。

その必要量を摂るために、具体的にどういう食べ物がよいかというと、
吸収率の高い鉄を豊富に含む食品として、
赤身の肉やレバー、マグロやカツオなどの魚があげられます。

吸収率は多少落ちますが、小松菜やエゴマ、お豆腐とうふなどにも鉄が含まれています。

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離乳食は作らなくてもいいんです。

工藤紀子

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コメント

imiss_spring 育児だけじゃなくて大の大人にも鉄必要だよな〜〜ただなかなか食事で取るの難しい! https://t.co/h4MdalHS3k 5ヶ月前 replyretweetfavorite

tatsunyan1230 鉄めちゃくちゃ大事やん。 5ヶ月前 replyretweetfavorite