離乳食」は作らないほうがうまくいく!ー④安全面

育児の大変さがマックスになる時期に、さらに大変な思いをして離乳食を作ることはありません。
栄養バランスや衛生面が優れた市販の離乳食をうまく使えば、赤ちゃんの健康・発達によいうえに、ママに時間の余裕ができます!
新刊『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいです。』より掲載。毎週水・土に配信。

手作り離乳食の問題点➍
知らなかったために、
子どもの健康を傷つけることがある


◎1歳未満の乳児にハチミツや黒糖を与えてはいけないのに、
 知らずに与えてしまい、ボツリヌス中毒になることがある

ハチミツや黒糖こくとう(精製途中の砂糖)に含まれるボツリヌス菌は、そのままの 状態で増殖ぞうしょくすることはありませんが、乳児のちょうのなかで増えて、毒素を出すようになります。
また、ボツリヌス菌は熱に強いため、加熱によって死滅しめつするものでもありません。

そんな危険をともなうハチミツや黒糖を赤ちゃんに食べさせてはいけないということを知らずにあげてしまい、近年、悲しいことにボツリヌス中毒で亡くなったお子様もいらっしゃいます。
これは知ってさえいれば防げた事故です。


◎知らずに塩分過多になりがち(塩分が多すぎると死にいたることも)

塩分にも注意が必要です。
「濃い味付けにすると子どもがよく食べるから」「大人と同じ食べ物はよく食べる」と、離乳食に塩や醤油しょうゆを安易に足すのは危険です。

大人の食事の取り分けをするのであれば、味付けをする前にしましょう。

2015年には悲惨ひさな事故が起きています。
ある保育所で、1歳児に塩分入りの飲料を飲ませたために、塩化ナトリウムの摂りすぎで死亡してしまったという例があるのです。

これは極端な例ですが、
保育園や保育ママさんやベビーシッターさんを利用する人が増えているという現状を考えると、
子どもとかかわる場所では積極的に市販の離乳食を使ってほしい、それによって食にかかわる事故を防ぐこともできると思います。

塩分を含む食材はいろいろとありますから注意してください。
離乳食にお塩を足す必要はない、と思ってよいのです。

海外では、「1歳未満の子の食事に塩分は使用しない」としている国もあります。

日本の場合は、1日3回食べている子の場合、使ってよい塩は1回0・5g 以下です。
つまり耳かき1杯分くらいです。


◎野菜や果物の残留農薬がどのくらいあるかは未知数

一般のスーパーなどで買える野菜や果物は、海外で見るものに比べてずっとキレイで、虫がいることもほとんどありません。

これは、農薬のなせるわざです。
有機食材を扱っているスーパーや店舗てんぽ 、ウェブサイトでは、残留ざんりゅう農薬を計測しているところもありますが、私たちが日頃口にしている野菜や果物に残留農薬がどのくらいあるのかは未知数です。

残留農薬の心配がない食材を選んで購入することもできますが、そうでない食材と比較すると1・5倍ほどお値段が高くなっています。



「買う離乳食」ならここが解決➍
安全な食材を使用、塩分調整と
アレルギーにも配慮


◎厳格な残留農薬基準をクリアしている

市販されている離乳食のうち、日本製のものは日本ベビーフード協議会による厳しい審査基準をクリアしています。
残留農薬基準も厳しく審査され、メーカーによっては放射線検査をしているところもあります。
外国製の場合は産地国の審査基準をクリアしているので安全です。


◎有機食材を使用しているものが多くある

有機食材(オーガニック)を使用している市販の離乳食も多く見られます。

海外の離乳食の多くは、「nonGMO」と表記されています。これは、遺伝子いでんし組みえでないことを示す表記です。


◎塩分調整がなされている

塩分量も厳格に決まっており、基準内に収まるようになっています。

海外製品は日本以上に塩分量の基準が厳しく、食物由来のナトリウムは別として、 食塩を添加することはしていません。


◎アレルギーがある子でも選びやすい

特定原材料(7品目)である卵、乳および乳製品、小麦、エビ、カニ、落花生らっかせい蕎麦そばは、製品に記載の義務があるため、それらにアレルギーがある子の場合でも、 アレルギー物質が入っていないものを容易に選ぶことができます。

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離乳食は作らなくてもいいんです。

工藤紀子

育児の大変さがマックスになる時期に、さらに大変な思いをして離乳食を作ることはありません。 栄養バランスや衛生面が優れた市販の離乳食をうまく使えば、赤ちゃんの健康・発達によいうえに、ママに時間の余裕ができます! ...もっと読む

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