「無限の富」はこうしてつくる─―2005年、33歳、複業への道を歩み始める
私はかつて借金が500万円以上あった。しかし、その後の10年間で資産を1億円にまで増やすことに成功した。今ではお金に困ることはまったくない。お金のために働くステージはとっくに卒業している。 「そんなことが可能なのか?」と思われたかもしれない。 心配は無用。可能だ。
この連載では、私がドン底だった時代にどんな本を読み、そこからどんな知恵を授かり、どう行動し、その結果どんな変化が起きたのか? そのすべての歩みをご紹介したい。 私は多くの本を読み「お金のプロフェッショナル」たちの知恵、哲学、ノウハウのエッセンスを抽出した。
すると、共通する「法則」が浮かび上がってきた。 それを私は「1億円の法則」と名付けた。 この法則をきちんと理解すれば、私が 10 年かけてきた試行錯誤で得た成果をこの1冊であなたは手にすることができる。
法則26 情報を売る
私は模索していた。
「自分のビジネスを始めるといっても、ハードルが高そうだな……」
でも、ノウハウなど情報を販売するような仕事なら、元手をかけずに始められそうだ。しかし、私にそんな情報があるだろうか?
あるぞ!
今大きな利益を得ているIPOだ!
売買に関して、自分なりのノウハウも培ってきた。このノウハウを販売してみることを思いついた。
私は早速、メルマガでIPOの情報を発信してみることにした。 最初は自信がなかったため、とりあえず無料で配信してみた。
始めるとすぐに、驚くような反響があった。 当時はまだIPOの情報を発信する人が少なかったため、私のメルマガは一躍人気になったのだ。会員数は発行からわずか3ヶ月ほどで、3000人を超えた。 しかし、しょせんは購読料無料のメルマガ……。
どれだけ読者が増えたところで、私の収入が増えるわけではない。
「有料にすればよかったかなぁ……」。
そんな後悔の念が私の頭をよぎる。
しかし、そんな無料のメルマガが、思わぬかたちで利益をもたらしてくれることになった。 評判を聞いた人々から、「ぜひIPO投資についてのノウハウを教えてほしい」と講演の依頼が舞い込むようになったのだ。 私はメルマガをきっかけに、IPOの講演で副収入を得られるようになった。
年間にして約500万円もの収入になった。投資での収入のほかに、起業というかたちで新しい収入を得ることに成功したのだ。 今ならメルマガ以外にもさまざまな発信ツールは存在する。
「ブログ」「フェイスブック」「ツイッター」「LINE@」、コンテンツに手軽に課金できる「note」というサービスもある。自分に合ったメディアを見つけてほしい。
私が言うまでもなく、今後のビジネスの成否はインターネットをいかにうまく利用して、「自分メディア」をつくれるかが分かれ目になるだろう。 自分のメディアを持ち、そこに「コミュニティ」を形成する。それが今後大きなビジネスの鍵になるはずだ。
不安定な時代、会社というコミュニティも不安定になりつつある今、会社や家族以外での「つながり」を求めている人は増えている。そこで、さまざまなソーシャルメディアで、つながりを得るためのコミュニティづくりが盛り上がってきている。
自分の好きなことや得意なこと、専門分野に関するメディアがつくれないか?
さらにそこにコミュニティを生み出すことができないか?
このコミュニティが今後の新たなビジネスチャンスを生んでくれる場所になるはずである。
ポイント:コミュニティをつくってみよう
法則27 「副業」ではなく「複業」を持つ
IPOや中国株、そしてセミナー講師の仕事……。
私は本業以外にも、複数の収入の流れを持つようになっていた。
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