「無限の富」はこうしてつくる——2005年、33歳、複業への道を歩み始める
私はかつて借金が500万円以上あった。しかし、その後の10年間で資産を1億円にまで増やすことに成功した。今ではお金に困ることはまったくない。お金のために働くステージはとっくに卒業している。 「そんなことが可能なのか?」と思われたかもしれない。 心配は無用。可能だ。
この連載では、私がドン底だった時代にどんな本を読み、そこからどんな知恵を授かり、どう行動し、その結果どんな変化が起きたのか? そのすべての歩みをご紹介したい。 私は多くの本を読み「お金のプロフェッショナル」たちの知恵、哲学、ノウハウのエッセンスを抽出した。
すると、共通する「法則」が浮かび上がってきた。 それを私は「1億円の法則」と名付けた。 この法則をきちんと理解すれば、私が 10 年かけてきた試行錯誤で得た成果をこの1冊であなたは手にすることができる。
法則24 「一生絶えない収入の流れ」をつくる
話は少し前に戻る。 私がまだ借金を完済したばかりで、IPOも中国株もまったく知らなかったころの話だ。
当時は「次の目標は『ファイナンシャル・インディペンデンス(経済的独立)』しかない」と確信したものの、まだ貯金といえるものはほとんどなかった。
「仕事を辞めても毎月の支出をまかなえるだけの資産を持つ」なんて、とうてい無理なことのようにも思えた。 どうしたら、少しでも効率よくお金を増やすことができるのだろう──。
そんな悩みを抱えていたときに出会ったのが、『ロバート・アレンの実践! 億万長者入門 生涯続く「無限の富」を得る方法』だった。
この本は「一生続く複数の収入の流れ」の構築法を伝授している。「自分の財務状態をコントロールする方法」「家にいながら1日1000ドル稼ぐ方法」など、その内容は、『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏をして「ロバート・アレンの能力には敬服する」と言わしめているほどだ。
その本には、こんな言葉が書かれていた。
収入の流れはすべて同じではありません。ある流れは「それきり型」で、またある流れは「一生型」です。
「ファイナンシャル・インディペンデンス(経済的独立)」を果たすためには、「それきり型」ではなく、「一生型」の収入を得なくてはいけない、というのだ。
「それきり型」というのは、いわゆる会社などで得られる給与収入のこと。1ヶ月働いたぶんの成果が、翌月に給与として振り込まれる。 働いた一定の時間に対し、報酬は1度しか支払われない。言葉どおり、「それっきり」という収入だ。
「一生型」は、それとは大きく違う。 あるひとつの努力に対して、1度きりではなく、何度も何度も収入が得られる。 たとえば、本の印税。1度書くだけで、本が売れれば売れるだけ、生涯にわたって収入が得られる。また、アイデア商品などを開発することで得られる特許権などもそうだろう。
印税などのクリエイティブな方法以外にも、「一生型」の収入を得る方法はちゃんとある。それこそがズバリさまざまな資産への「投資」である。 株を購入すれば、多くの企業は半年に1回、または1年に1回、株を買った人に「配当金」をくれる。株を保有することでインカム・ゲイン、つまり「配当収入」を得ることができる。
売却しない限り、それは生涯にわたっての収入になる。まさしく「一生型」の収入となるのだ。 株だけでなく、賃貸物件などの不動産など、収入を生み出す何らかの資産に投資することは、すべて「一生型」の収入へとつながっていく。 給与収入に頼らないためには、「一生型」の収入を生み出すことだ。
ポイント:「一生型」の資産をつくろう
法則25 「お金の流れ」を複数つくる
お金の原則は「投資したものに対してリターンがある」ということだ。
「どれだけのお金を得ることができるか」は「どこにどれだけのお金を投資したか」にかかっている。あたりまえの話だ。 ふつうにサラリーマン生活を送り、ふつうに銀行にお金を預けていれば、大きなリターンは得られない。リターンがないどころか、老後もままならない。
一方で、あらゆるところから収入を得て、あらゆるところに投資をしていれば、あらゆるところからリターンが来る。
『ロバート・アレンの実践! 億万長者入門』は、お金持ちになるためにはお金の流れを複数つくる必要がある、と教える。
たしかに、「一生型」の収入を得ることができたとしても、それがひとつだけなら、将来的に「ファイナンシャル・インディペンデンス(経済的独立)」を果たすことは非常に困難だろう。
一方、2つ、3つと収入源を増やしていけば、あたりまえのことだが、その増やした数だけ収入の流れは大きくなっていく。 同書にはこんな記述が出てくる。