働く」の意味が変わる—「攻殻機動隊」から考える10年後の未来

劇場上映中のアニメ映画「攻殻機動隊ARISE −GHOST IN THE SHELL border:1 Ghost Pain」、みなさんはご覧になりましたか? 攻殻機動隊シリーズをほとんど見たことがないながらも劇場に足を運んだ川上さんは、作品の背景世界の設定が、いよいよ現実味を帯びてきたといいます。10年後には「電脳」化も夢じゃない? それはユートピアなのでしょうか、ディストピアなのでしょうか。注目の第20回です。

先日、士郎正宗氏の漫画を原作とするアニメ映画「攻殻機動隊ARISE −GHOST IN THE SHELL border:1 Ghost Pain」を観に行ってきました。6月22日に公開されてわずか2週間後の7月5日には終映という、なんだかインディーズ映画並みの短期間上映の作品ではありましたが、公開第1週はスクリーンあたりの売上高が通常の映画の1.3倍以上の180万円に達したようです。総監督も脚本も声優も総入れ替えしたにもかかわらず、「攻殻機動隊」のブランドは相変わらず強いなあ、という印象でした。

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映画は、私のようにこれまでの攻殻機動隊のシリーズをほとんど見たことのない人にとっては、非常に取っつきやすい内容だったと思います。同じく攻殻シリーズをこれまで見たことのない女性と一緒に観に行ったのですが、これまでの攻殻を知らない人でもストーリーにスムーズに入って行けるものでした。

また、かつては女性の形をしているだけで、中身は怪物のように強く冷酷なコンピューターであった主人公「草薙素子」も、戦闘シーンでは強いもののよりリアルな女性のデザインになっており、人間らしく葛藤もする存在に描き直されていて、一般の女性でも感情移入できるようになっていました。また、サウンドトラックもコーネリアスによる音圧の高いエレクトロで、非常にお洒落な雰囲気でした。

昔ながらのコアの「攻殻」ファンにとっては、いろいろ文句を言いたい映画でもあったようですが、初めて観た人にとっては攻殻の新たな魅力を知ることのできる良作だったのではないかと思います。

「電脳」はもうすぐ実現する

さて、そんな映画を観ながら私は、「攻殻機動隊」という作品の背景世界の設定が、ますます現在からそう遠くない未来と感じられることの意味は何だろうか、といったことを考えていました。

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川上慎市郎

グロービス・マネジメント・スクールでマーケティングを教える川上慎市郎さんが、若手ビジネスパーソン向けに、マーケティング、メディア、そして教育について、深くやさしく解説をします。かつて有名ブログ「R30::マーケティング社会時評」を運営...もっと読む

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R30 あざっす!"@kawademan: 読みたい記事が多いぞ! http://t.co/gW3EH1a0hZ" 約5年前 replyretweetfavorite

kawademan 読みたい記事が多いぞ! http://t.co/sfH2mOdApG 約5年前 replyretweetfavorite

bario_he59 【第20回】 約5年前 replyretweetfavorite