銀行に預けたお金は目減りしている」ってホント!?

「頑張ってお金を稼ぐ」は間違っている!?

かつて借金が500万円以上あったどん底から、その後の10年間で資産を1億円にまで増やすことに成功した田口智隆氏(新刊に『1億円の法則 古今東西の大富豪に学んだお金の真実』がある) に、真のお金持ちになる秘訣をお聞きました。 お金持ちになるために必要なのは「稼ぐ」ことではなく、○○することだった…。

資産を増やすための「雪玉」をつくる─―2003年、31歳、はじめての投資に挑戦する

私はかつて借金が500万円以上あった。しかし、その後の10年間で資産を1億円にまで増やすことに成功した。今ではお金に困ることはまったくない。お金のために働くステージはとっくに卒業している。 「そんなことが可能なのか?」と思われたかもしれない。 心配は無用。可能だ。

この連載では、私がドン底だった時代にどんな本を読み、そこからどんな知恵を授かり、どう行動し、その結果どんな変化が起きたのか? そのすべての歩みをご紹介したい。 私は多くの本を読み「お金のプロフェッショナル」たちの知恵、哲学、ノウハウのエッセンスを抽出した。

すると、共通する「法則」が浮かび上がってきた。 それを私は「1億円の法則」と名付けた。 この法則をきちんと理解すれば、私が 10 年かけてきた試行錯誤で得た成果をこの1冊であなたは手にすることができる。

法則21 「新規公開株」に 投資する

私がIPOではじめて買ったのは「アソシエント•テクノロジー」という銘柄だった。

正直何をやっている会社なのかまったくわからないまま「まあ、とりあえず」というような気軽な気持ちで購入した。

公募価格は19万5000円。それがなんと、わずか1週間後の上場日には、30万円もの初値をつけることになったのだ。 私は上場日にIPO株を売ることで、10万円以上の売却益を得ることができた。 前項でも書いたとおり、当時はIPOバブル全盛時代。

誰が買ったって、おもしろいほどに利益を得られるようになっていた。 私は、すっかりIPOの魅力にハマってしまった。

「もっともっとIPOを購入して儲けたい!」

私はIPOに、今まで貯めたすべての資金を投入することにした。 しかしIPOは、資金がありさえすれば購入できるものではなかった。公開株数が限られており、かつ人気が高いため、基本的には「抽選」で配分されるのだ。

せっかく値上がりしそうな銘柄を見つけても、抽選で当たらなければ購入することができない。 いったいどうすれば当選確率を上げることができるのか?

『IPO 新規上場株投資のすすめ』には、ごくごくシンプルな方法が書かれていた。

複数の証券会社に口座を開設する→小さな証券会社で申し込む

IPOの当選枠は、各証券会社で数が決まっている。 当選確率を高めるためには、できるだけ多くの証券会社に口座を開設するのがいちばん確実で手っ取り早い。ただ、たくさんの証券会社に口座を開くためには、大手だけでなく、小さな証券会社にも申し込む必要がある。

私は合計50社以上の証券会社に口座を開設した。面倒なことをするからこそ当選確率も上がるのだ。 これにより、かなりの確率でIPO株を手に入れることができるようになった。そして当選の数に比例して、売却益も着実に増えていった。

現在は「バブル状態」ではないものの、IPOで儲けることは可能だ。2018年6月には「メルカリ」が上場し、初値が公募価格を大きく上回った。

まずは、新規公開株の情報サイト「東京IPO」でよさそうな銘柄を見つけてみよう。 注意点としては、すべての銘柄が公募価格を上回るわけではなく、値が下がることもあるということだ。ただ、比較的「マザーズ」に上場するものは安心だ。

またIPOにおける投資で「知っている会社かどうか」はあまり関係がない。むしろ、知らない会社のほうが期待感が出て、初値が高くなる確率は上がる。

逆に多くの人に知られているような有名な銘柄はオススメしない。すでに人気の銘柄であるため、値が上がりづらいのだ。 今後も有望な銘柄は出現する。情報を収集して、いい銘柄を見つけてみよう。

ポイント:バブル状態ではないがIPOは今でも有効な投資


法則22 「勝つ」よりも 「負けない」ようにする

私がIPOでいちばん大きな売却益を出すことができたのは「ザッパラス」という銘柄だった。占いなどの携帯電話向けコンテンツを配信している会社だ。

93万円という公募価格で購入したところ、1週間後の上場時には230万円もの初値をつけた。わずか1週間で200万円以上の売却益を得ることができたのだ。

ただ、当時は200万円の儲けなんてまったくめずらしくなかった。私だけではなく「ダイヤモンドの原石」に気がついた人は、みんな自分のアンテナをフルに使ってお金を儲けていたのだ。

では、IPOで儲けた人は、その後もお金持ちへの道を突き進んだのか? 実はそうではない。儲けたお金で豪遊し散財した人や、投資で生活できると勘違いして会社を辞める人も続出した。

驕る平家は久しからず。繁栄に溺れた人は、最後にはバランスを崩してしまった。 行動を起こす勇気とバイタリティさえあれば、誰だって儲けることができる。

しかしそれは自分自身の力ではなく「ダイヤモンドの原石」が私に力を与えてくれただけなのだ。それなのに、多くの人々は自分の力を過信してしまった。 もしも投資で大勝ちすることがあったとしても、決して自分の力を過信してはいけない。

時代や運が味方してくれるからこそ、勝つことができるのだ。 私は「勝つ投資」ではなく「負けない投資」をすることをいつも心がけている。

「勝ち」は、運に左右されるので、自分の力ではどうにもならないことが多い。しかし「負けないこと」「リスクを回避すること」は自分の力でコントロールできる。 「負けない投資」に必要なことは、投資について広く学び、お金についてのリテラシーをしっかりと磨くことである。 もちろん、「勝つ」ではなく「負けない」を目指すと言っても、投資の世界なので、つねに「リスク」はつきまとう。 リスクについてはどう考えるべきだろうか?

投資の世界で「リスク」とは「値が下がる」ことを意味しない。値が下がることなんて日常茶飯事だからだ。いちいち値段のアップダウンに反応していてはメンタルがもたない。投資の世界でリスクというのは「下落が大きい」ことを指す。

「投資は怖い」と考えている人はリスクをとらずに利益を得ようとする。しかし、投資とはそもそもリスクがあるものだ。「リスクのない投資」などというものは、矛盾した考え方である。

よく「元本保証がないと嫌だ」と考えている人がいる。サラリーマンという働き方は毎月給料をもらえるため、ある意味「元本保証されている」と言える。しかし、お金は減っていないが、それよりも貴重な時間は減っていく。人生の貴重な時間を犠牲にして給料という利益を獲得しているだけだ。

そもそも多くの人は銀行にお金を預けているが、それで「元本保証されている」と言えるだろうか? 政府はインフレターゲット政策で物価を上げようと躍起になっている。現に物価は上がっている。一方で給料は上がっていない。

ということは、銀行に預けているお金は目減りしているということだ。 この日本において「元本保証」というのは幻想かもしれないのである。

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1億円の法則 大富豪に学んだお金の真実

田口智隆

ようこそ、1億円の世界へ。 「お金持ちになるのか?」 「一生お金に困りながら生きるのか?」 選ぶのは2つにひとつ。自由に選べばいい。 かつて借金が500万円以上あった著者が10年間で資産を1億円にまで増やすことに成...もっと読む

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tomotaka_T 「銀行に預けたお金は目減りしているってホント!?」と題して、『1億円の法則』の中から2つの法則についてお伝えをさせて頂きました。今回の記事も1分あればサクッと読めるので移動時間や休憩時間にご一読して頂けると嬉しいです! https://t.co/JjzD07JzRr 約1年前 replyretweetfavorite

BlancVieux 読了しました。 1億円の法則 古今東西の大富豪に学んだお金の真実 田口智隆(@tomotaka_T) #読書 #田口智隆 https://t.co/VjOAOSso2b 1年以上前 replyretweetfavorite

tomotaka_T cakesでの連載9回目の記事が更新されました。9回目となる今回は「銀行に預けたお金は目減りしているってホント!?」と題して、新刊『1億円の法則』の中から2つの法則についてお伝えをさせて頂きました。 https://t.co/JjzD07JzRr 1年以上前 replyretweetfavorite