Rule
モノと同じく、場所も流行りを追うと
価値以上のコストがかかる
モノを選んで購入するだけが、今日から始められる資産形成ではありません。日々のアクティビティーの中でも、資産形成のマインドは応用できます。
長く使うモノを選ぶとき、必然的にその候補から落とされていくのは流行りのモノでしょう。
今年の流行りの色やスタイルは、来年には古くなってしまうので、多くの人は買わないと思います。
では、出かける場所はどうでしょうか。
活動的に過ごすことは、生活を楽しむ上で大切で、必ずしも浪費とはいえませんが、あえて資産形成の観点でいうと、人気スポットや人が多く集まる場所は、需要が供給を上回っており(需要>供給)、本来の価値以上のコストや時間がかかりそうです。
「人気のある場所に行くのは、やめた方がよい」とまでは言いませんが、コストがよりかかっているということを知っておくことは大切です。
例えば、ディズニーランドのように年間を通して人気スポットである場合は、すでに混んでいることが定着しており、需給のバランスが「需要>供給」の位置で落ち着いているので、「それでも行く」、あるいは「行かない」という選択肢しかありません。
イースターやハロウィンなど、期間限定のイベントがうまく提供されており、供給をうまくコントロールして、私たちが時期をずらして行くということができない状況をつくり出しています。
実際に私たちが行ったときの体験がよかったからこそ、「需要>供給」のバランスが維持され続けているのです。
一方で、時期をずらせば「需要>供給」が「需要=供給」、もしくは「需要<供給」になるケースもあります。
例えば、ニューヨークのハンバーガーショップのシェイクシャック(Shake Shack)。日本の第1号店が東京青山外苑前にオープンした際には、メディアでも大きく取り上げられ、毎日、長蛇の列ができていました。
その当時、私は毎日お店の前を通って通勤していましたが、朝早くオープン前から並ぶ人がいて、行列が1日中途切れないという状態でした。
けれどその行列も、2号店がオープンしたころから徐々に短くなり、1年もたたないうちに並ばなくても買えるようになりました。
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