cakes読者のみなさま、こんにちは。
月に1度、都内で「ポルトガル食堂」という名の食事会を開催しているのですが、ときどき参加された方からcakesの連載が楽しみです、と言われることがあり、とても嬉しいです。先日も読者の方がいらして、「ポルトガル食堂の連載、楽しみなんだけど忘れた頃にアップされる気がします」と言われ、苦笑のうえの平謝りでした。すみません。おっしゃる通り。連載にも関わらず、最近は忘れた頃にアップしがち。楽しみにされているという素敵なあなた、大人の事情ということで、どうぞ気長にお付き合いください。かたじけない。
さて、秋から呑める米料理を提案してきましたが、思いのほか良い反響いただいているので、今年はこのまま呑める米でいこうと思います。ポルトガルの米料理で私が好きなベスト3の1つが、鴨ご飯、アローシュ・デ・パトです。ポルトガルでは鴨は鶏並みに身近な食材ですが、日本では残念ながら鴨南蛮や鴨鍋ぐらいでしか見ることがありません。ので、今回はあえて鶏肉を使います。でも、もしも鴨肉、それも骨付きの鴨もも肉が手に入ったら、ぜひ鴨肉でこの料理を作ってみてください。やっぱり肉の味の濃さが違います。鴨の胸肉でも良いのですが、その場合は骨付きの鶏肉のぶつ切りを少し足して、スープにコクが出るようにしてください。なぜなら鴨ご飯のご飯はこの肉を煮込んだスープで炊くので、いいだしが取れる骨付き肉が欲しいのです。
たくさん作ってボリュームを出すとパーティー料理などにぴったりですし、肉と米を一緒に出せるので、いろんなつまみを楽しんだあとの締めごはんにももってこいです。
ちなみに、丸い器に入れる場合は、こんな感じで盛り付けてみてください。上にのっているのは、腸詰のスライス。サラミなどで構いません。この腸詰スライスを乗せるのが、鴨ご飯の盛り付けのお約束です。
いつものように短時間でさっとできるものではありませんが、逆に時間がある時に下準備をしておけば、当日はあっという間です。年末年始の人が集まるときなどに、ぜひ試してみてください。
では、パパッと作っていきましょう。
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