①名前を呼ばれた人を、
好きになる。
感じのいい人は、久しぶりに会った時に名前で呼んでくれます。
「ああ、○○さん」と呼ぶだけで、丁寧な挨拶は何もいりません。
名前にまさる挨拶はないからです。
どんなに丁寧な挨拶をされても、名前で呼んでくれる人には勝てないのです。
たとえば、カール・ラガーフェルドやジョルジオ・アルマーニのように偉い人でも、いろいろな人と会った時は「ああ、ミスター○○」としか言いません。
この「ああ」に全部気持ちが入っていて、あとは名前を呼ぶだけです。
これが感じのよさにつながるのです。
会社では、相手の名前なんて呼ぶものではないという日本の慎みの文化で、「課長」と役職だけで呼ぶことがあります。
中には、役職だけで呼ばれて喜ぶ人もいます。
「社長」と呼ばれて喜ぶ人は、社員との関係性があまり生まれていません。
実際に感じのいい社長さんは、パーティーで会っても「ああ、○○さん」と言 います。
感じが悪いのは、近寄ってきて、小さい声で「こんにちは」と呼びかける人です。
さらに、「私のこと、覚えていますか」という感じで名乗らない人は、「テストするな」と思われて印象が悪くなるのです。
感じのいい人になるコツ
挨拶よりも、名前を呼ぼう。
②言いわけに、納得する。
相手に言いわけをされた時は、「ああ、そうか」と聞いてあげます。
言いわけを聞く人は、感じのいい人です。
言いわけをしている側は、「これは言いわけだな」と自分でわかっています。
その時に「それ、言いわけだよね」と言われたら、もう言葉の返しようがありません。
「ああ、そうか」と、まさかの言いわけが受け入れてもらえた時は、「この人に一生ついていこう」と思います。
相手が言いわけをしたら、感じのいい人になるチャンスです。
まじめで一生懸命な人ほど、相手の言いわけを先に叩きつぶします。
言いわけを言えない状況に追い込んで、「さあ、何か言ってみろ」という姿勢です。
「感じのいい人」は、相手が言いわけできる余地をわざと残してくれます。
「そこに言いわけがあるよ。それを言えばいいんじゃないの?」
という感じで言わせてくれて、「ああ、そうか。それは仕方ないな」と言って、その場がとりあえず決裂しないでおさまります。
世の中に言いわけがあるおかげで、リトライのチャンスが生まれたり、人間関係が決裂しないで済むのです。
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