①足を踏んだ時にわかるのが、
気づきだ。
失敗したことに気づいて、「ごめんなさい」「すみません」とお詫びを言うのは、 感じのいい人ではありません。
足を踏んだ時に「あっ」と言ってくれる人が、感じがいいのです。
ある時、電車が揺れた拍子にヒールで僕の靴が踏まれました。
それは踏んだ側も気づいています。
その時に踏んだ人が「あっ」と言えばOKです。
「あっ」の中に「すみません」も入っています。
「あっ」なしで、スマホを操作しながら「すみません」と言うのはアウトです。
「すみません」より、「あっ」が欲しいのです。
これは仕事でもよくあります。
上司から「あれ、しておいてくれた?」と言われた時に、「あっ」なしで、「すぐやります」と言う人は、明らかに忘れていたのです。
「あっ」がないまま、淡々と言われると、「この人に頼む気持ちが薄れてきた」ということが起こります。
感じがいいかどうかは、人間の気持ち次第だからです。
「すみません」とお詫びをしたり、どう対処するかという以前に、「あっ」と言える人は感じがいいのです。
感じのいい人になるコツ
失敗した時、「あっ」と言おう。
②たくさん買った人には、
「足りましたか?」と聞く。
インスタントのアイスコーヒーを買おうと思ってお店に行くと、いつもの売場に置いてありませんでした。
レジで聞くと、「いつものところにあります」と言われました。
いつものところにないから、レジで聞いているのです。
「いつものところを見たらなかったんです」と言うと、「なかったらないです」 と言われました。
店員さんが言っていることは、たしかに間違ってはいません。
ただし、最低限のことしか言っていません。
聞かれた商品について、売場を1回見に行ったり、引出しを開けて見たり、裏へ戻って見て「やっぱりないですね。明日の○時までに入りますから」と言ってもらえたら、そのお店で買います。
大切なことは、「明日の○時に入ります」と言うことです。
「明日入ります」だけでは、翌日に行って「まだ来ていません」と言われたら、1回ムダな作業が入ります。
そのムダをなくすために、「明日の○時までに入ります」と言ってもらいたいのです。
別のお店に行ってみると6箱置いてありました。
いつ手に入るかわからないからと思い、6箱全部持って、レジに行きました。
レジの人から「たくさんありがとうございます」と言われました。
その言葉では、感じがいいとは思えません。
感じのいい人は「足りましたか?」と言います。
売場にあるその商品を全部持ってきたのは、ちょうど6個を探しに来たわけで はありません。
ここで「ありがとうございます」ではなく、「足りましたか。裏も見てきましょうか」と言ってもらうと、「あ、いい人」とうれしくなります。
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