Rule
なりたい自分を想像して、
将来にわたって長く使えるモノを買う
予算より高いモノを購入すると、自然な流れとして、より長く大事に使おうと思うようになるはずですし、また、そういうモノを選ぶと思います。
万が一、そういうふうに思えないとしたら、予算より高いモノを購入するにあたり、必ず長く使えるモノを選ぶことを自分に課してみてください。
予算より高いモノを買うときに、長く使えるモノを選びたい理由は、長く使わないと費用対効果に見合わないからです。
「『減価償却』の観点でモノを見る」でも述べたように、減価償却年数が長いモノ、つまり耐用年数が長いモノほど、価値が落ちにくいので、そういうモノの購入はお金の効率的な使い方ができているということです。
次に、長く使えるモノを買うときに、押さえておきたいポイントを述べましょう。
それは、自分の未来を想像しながらモノを選ぶことです。
これは想像力も使いますし、自分を見つめ直すことにもなるので、非常にオススメです。
例えば、「5年後にどんな自分でありたいか」を想像しましょう。
「5年後は、誰かと結婚して幸せな家庭を築いている」と思う未来に対してポジティブな人もいれば、「5年後も、どうせ今の自分と変わらない生活をしている」と思う未来に対してネガティブな人もいるでしょう。
ここで、未来にポジティブな人は、もっと未来の自分のイメージに〝決め打ち〟をして、「5年後は、結婚していて落ち着いた女性になっている」という前提で、モノをそろえていくのがよいと思います。
未来にネガティブな人は、「何かになれる/なれない」はひとまず置いておいて、まったく今の自分と遠くても「なりたい理想の自分」のイメージをつくってみてもよいでしょう。
「未来が動き出すまで何も買わないので、何もイメージしなくてもよいのでは?」と思うかもしれませんが、生活していく上で、必ず何かは買います。
そうであれば、想像力をフルに活用して長く使えるモノを選んだ方がよく、それが後に資産にもなるのです。
私は、アナリストになる前は、恥ずかしながら、ソニーでミニスカ金髪OLをやっていました。そんな中、どんな30歳を迎えたいかを考えて、まずは落ち着いた黒髪に戻しました。
その後、アナリストになるにあたって、アナリストらしい格好一式をそろえてみましたが、その方法は、その業界の憧れの先輩と一緒に買い物に行き、その人が「必要」というアイテムを、ほぼその人のテイストで選びました。
膝下のタイトスカートなんて、その当時の自分の趣味とはまったく異なりましたし、自分のいつもの買い物より予算も超えていましたが、その後5年間、シャツを買い足す程度で、驚くほど買い物が必要なかったのです!
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