①メリットのためなら、
丸ごとデメリットを引き受けられる
「もっと仕事のチャンスをつかみたい」
「いい仕事をしたい」
「好きな仕事をしたい」と願うことは、悪いことではありません。
ただし、メリットを手に入れたいなら、それをすることにおけるデメリットも丸ごと引き受けることです。
「おいしいラーメンは食べたいけど、並びたくない」と言う人は、デメリットを引き受けていないのです。
人をうらやむ人は、メリットだけ欲しくて、デメリットを嫌がる人です。
「Aさんがうらやましい。Aさんのようになりたい」と言う人は、美人で、スタイルがよくて、性格もいいというAさんのメリットが欲しいのです。
メリットを得るためには、2つのことが必要です。
1つは、Aさんが今持っているデメリットも引き受けることです。
「美人だから得している」というメリットには、同時に「美人で損している」というデメリットもあります。
同性からは「ちょっと美人だと思って」と嫌われます。
男性からも、誘いを断ると、「なんだ、ちょっと美人だと思いやがって」と、 逆ギレされます。 同じ失敗をしても、そんなつもりはないのに、「あーあ、自分が美人だと思って」と思われるのです。
美人でなかったら、そんなことは言われません。
「美人だから許されると思っているでしょう」とか「今まで甘やかされてきたでしょう」とか、そんなことまで言われてしまうのです。
もう1つは、今持っているメリットを放棄することです。
Aさんのメリットは欲しいけど、自分のメリットは手放したくないし、Aさんのデメリットも引き受けたくないというのは、アンフェアで感じが悪いのです。
『ドラえもん』に出てくるのび太は、いつもメリットを欲しがります。
そのメリットには、必ずデメリットがついてきます。
それをドラえもんは、のび太に教えているのです
感じのいい人は、何かしたいことがある時に、今のメリットを手放して、新たなデメリットを引き受ける覚悟があるのです。
感じのいい人になるコツ
今のメリットを手放す
覚悟を持とう。
②能力ではなく、
払った努力を尊敬する。
人は、能力では尊敬しません。
その人の払ってきた努力を尊敬するのです。
「あの人は忙しいのに、いつ英語を勉強していたんだろう」と尊敬するのです。
「飲み会も断って、みんなに嫌われるのに、その間にコツコツ勉強していたんだな」ということで、尊敬するのです。
相手の能力やメリットを考えると、「うらやむ」という感情が湧いてきます。
払ってきたデメリットにリスペクトしている人は、「自分にはできない」と思うから、うらやましいとか、ねたみ・そねみの感情は湧いてきません。
自分が感じのいい人になれば、相手も感じのいい人になります。
「感じのいい人」は、「感じのいい人」とつきあいます。
自分が感じが悪くなると、感じの悪い人とつきあうことになるのです。
「感じのよさ」は、相手をリスペクトする気持ちから生まれます。
たとえば、上司の飲み会を断る人は、みんなから「なんだ、あいつ。ちょっと仕事ができるからといって」と思われます。
その人は出世のチャンスを放棄して、その間にコツコツ勉強しているのです。
それをリスペクトできる人が、感じのいい人です。
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