ノストラダムスの大予言って、オレが童貞を失うことなんじゃねーか?

どんどん話が狂気じみてきた中、グッチーはデザイナーへの道を歩みだすことに…。
とびきりかっこいいデザインだけでなく、還暦目前のプロ童貞としての独自の視点に基づく発言とライフスタイルも多くの業界人から支持されている山口明(58歳)の自伝『ワイルドチェリーライフ 山口明 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる』。

『爆裂都市』を見て取引先とケンカ

山口 オレが初めて就職した会社は社員10人ぐらいの広告制作プロダクション。そういうと聞こえはいいけど、デザイン、写植、版下まで全部やるような会社なんだよ。当時、宝石店のじゅわいよ・くちゅーるマキっていうところとかがテレビCMをガンガンやってたんだけど、そのチラシとかポスターとか作ったりしてた会社なのよ。でもオレが入った頃はそこまでいい仕事はなかったんだけどね。そこでまずやらされたのが、1ミリの幅の中に研いだ丸ペンで10本線を引くっていう練習。

──まだMacとか出る前だからすべて手作業なわけですもんね。

山口 デザイナーっていっても、思ってたのと全然ちげーじゃん! って泣いたよ(笑)。当時はそういう下積みを10年ぐらいやらないと、いっぱしのデザイナーになれないっていう時代だったんだよな。

──今と違ってデザイナーが職人っぽい時代ですよね。

山口 で、その後は、新聞の下に小さい広告あるじゃん。コンサート告知とか専門学校とかの広告。毎日毎日ちっちゃい広告を2年間もひたすら作ってたのよ。指定して、写植出して、それを貼って版下作って、入稿まで全部やってたよ。

ーそれだとかなり忙しい毎日ですよね。

山口 徹夜とかはなかったけどホントに忙しかったな~。一切遊んだりできないし、仕事仕事で、イヤな思い出しかないね! 専門学校を卒業する1、2ヶ月ぐらい前から働いてたんだけど、その時点で現実を知っちゃったからさ。卒業式はどんよりしてたのを覚えてるよ。デザイナーになった感じはあったけど、夢がないっていうか、終わった感じだったな。

──2年目で辞めようと思ったキッカケはあったんですか?

山口 もう限界だったんだよ。忙しいし、面白くねーし、お客さんと揉めちゃったんだよ。

──揉めた?

山口 とにかく「早くしろ」ってガンガン急かされるのよ。で、ちょうど『爆裂都市』観に行った翌日で、映画の勢いもあって「なめんなよ!」ってブチ切れちゃって(笑)。

──ははははは! 気持ちは分かります!

取引先をなくしても褒められるグッチー、ヘッドハンティングされる
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ワイルドチェリーライフ 山口明 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる

山口明 /市川力夫

とびきりかっこいいデザインだけでなく、還暦目前のプロ童貞としての独自の視点に基づく発言とライフスタイルも多くの業界人から支持されている山口明(58歳)の人生を追い、劇的に変化を続ける男女問題、やがて人口の約4割が独身世帯「ソロ世帯」に...もっと読む

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