①能力のある人より、
感じのいい人が、選ばれる。
採用担当の人に「新卒や中途採用で人を採る時に、どういう人を採ればいいですか」と聞かれました。 普通は、能力をどうやって見抜くかという基準で考えます。
能力より前に、まずは、雇う側にストレスがたまるような人を選ばないことです。
会社のスタッフとうまくいかない人は、どんなに仕事ができても全体のパフォーマンスを下げてしまいます。
会社はチームワークの仕事だからです。
そう考えると、「感じのいい人」を採るのが正しいのです。
家庭教師を雇う時も、教え方のうまいヘタは、その場ではわかりません。
「感じがいいか、どうか」は、会った瞬間にわかります。
「僕は教え方がうまいので、一度見てください」と、どんなにアピールしても、 ほかに「感じのいい人」が来たら、その人が採用されるのです。
チャンスがつかめるかどうかは、「感じがいいか、どうか」で分かれます。
能力のように点数がつくものの方が、チャンスをつかむ時に役に立つわけではありません。
「感じのよさ」という点数がつかないフワフワしたもので、チャンスがつかめる人とつかめない人とに分かれるのです。
道を聞く時に、道をよく知っている人にピンポイントで聞くのは不可能です。
結局、「感じのよさそうな人」を探して聞きます。
「感じのいい人」は、出会いが多いのです。
出会いが多い人は、新しいことを始めることができます。
友達ができたり、仕事を任されたり、いろいろなチャンスが生まれます。
チャンスをもらうには、「感じのいい人」になればいいのです。
感のいい人になるコツ
才能を感じのよさで逆転しよう。
②イラッとする時が、
感じのいい人になるチャンスだ。
イラッとする状況でニコニコできている人が、感じのいい人です。
毎日、イラッとする瞬間はたくさんあります。
イラッとすることに出合わない日はないぐらいです。
雨が降っている中、タクシーを拾おうとしても、なかなか来ない。
やっと来たと思ったら、上手の方からオバさんが出てきてサッと乗ってしまい ます。
しかも、向こうはこちらに気づいています。
そういう瞬間は、普通はムッとします。
そこでニコニコしていると、連れの人に「この人、感じがいい」と思われます。
最初のデートなら、ここで勝負あったです。
「クソババア」と言った瞬間に、「この人は感じが悪い」と思われます。
その後のデートで、どんなに豪華なレストランを予約していたとしても、ここでチャンスを失うのです。
仕事をもらう相手と一緒にタクシーを待っている時なら、ここで勝負がついています。
これまでの実績・学歴・能力は、いっさい関係ありません。
そう言うと、「じゃあ、能力がなくてもいいんですか」と言う人が出てきます。
能力は、ゼロではいけませんが、「そこそこ」あればいいのです。
「そこそこ」以上の能力は、チャンスをつかんでから初めて発揮できます。
まずは、「感じがよくて、能力そこそこ」を目指します。
能力で頑張ろうとすると、激戦になります。
能力のある人は、世の中にたくさんいるからです。
「あの人はたいして能力がないのに、なんで?」と言われる人がいます。
その人は感じがいいのです。
「自分は能力があるのに、なんで仕事をもらえないのか」と文句を言う側にまわるか、「あの人は能力はそこそこなのに、なんで仕事のチャンスを与えられるのか」と文句を言われる側にまわるかです。
両者を分けるのが、感じがいいかどうかなのです。
感じのいい人になるコツ
タクシーが拾えない時に、 ニコニコしよう。
「なぜあの人は感じがいいのか。」週3回(火・木・土更新)