「路地担当」「漁港担当」
誰よりも町マニアになれ!
普段なにげなく観ているドラマや映画、CM。あの中に映る場所を選んで、撮影が可能なように段取りする。そんなロケーションコーディネートを生業とする有限会社グッデイジャパン。一見、簡単そうに見えるけれども、時には、「東京近郊で1000人規模のサンバパレードがやりたい!」「地下鉄の線路の上を、サラリーマンに走り抜けさせたい!」などの、どう考えても無茶ぶりにしか聞こえないオーダーも、ほんの1〜2週間で段取りしてしまうんです。そのスーパー段取り力を学びに、ぜひ、会社を覗いてみたい!
どんな状況でも車を走らせられます!
「ロケーション探しって、簡単そうなんですが、いきなり大規模なパレードをやりたいとか公共機関を使うとなると、撮影場所を見つけるだけじゃダメ。地域住民や警察、施設からの許可を取るまでやらないといけません」と語るのは社長の手塚英一さん。「どこの道路、ビル、街並みなら撮影許可が下りやすいか」「どこの地域は話が通りやすいか」「どういう段取りで申請すればいいか」。これら、全部データベース化してあるそうです。
「これは、うちがロケーションコーディネーターとして長年培ってきたノウハウの結果です。その証拠に、特に申請がめんどうくさい道路関連のCMや映画なんかの仕事の依頼は、数多く寄せられます」
どこにでも車を走らせられるというその自信、さすがです! 実は手塚さん、15年前までCMプロデューサーで、当時は企画から制作、編集まで全部やっていたそうです。「僕は、編集作業が大嫌いで。一方で、お祭りが大好きだから、制作の段取りのバタバタ感がすごく楽しくって。ある時ふと、『だったら、段取りだけやればいいじゃん!』と会社を作ったんですよね」
一見、軽い動機に見えますが、自分の得意分野を武器として勝負するのは、ビジネスでは大事なことなんです。
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