Rule
外国人にも価値があるモノが資産になる
新しさやブランドに価値を見いだすなど、他人にどう見られるかを意識してお金を使っていたのでは、世界インフレの中で強い資産を持つことはできません。
もっと自分中心に考えて、モノを買うべきです。
どういうことかというと、自分に合うかどうかを基準にしてモノを買う、ということです。
例えば、家は外観よりも住みやすさにこだわります。
また、ブランド物や最新ファッションを身につけることより、自分に似合っているかどうかをより重視します。
この買い方を突き詰めてみると、日本人がよく口にする「みっともない」という状況を乗り越える必要があります。
見栄を張っている場合ではないのです。
海外からの観光客やグローバルな同一料金が増えれば、日本のモノの物価は上がりますが、お給料は上がらないので預貯金だけでは日本人はどんどん貧乏になってしまいます。
今までの貯めるやり方が通用しないのなら、どうすればよいのでしょう?
そう、使うしかないのです。
しかも賢く使うのです。
そのためには、消耗品を買う比率を減らして、価値が落ちにくいモノを選ぶのは鉄則です。
また、減価償却年数や将来の需給を考えてモノを購入することです。
さらに、グローバル化対策も必要です。
具体的には、外国人主導のインフレが起きる可能性があるのですから、外国人が資産として認識できるものを保有しておいた方がよいということです。
それはつまり、ドルでも値段がつけられる資産を持つということです。
日本にいても、「ドル資産」を持つことは可能です。
例えば、金かプラチナの結婚指輪や婚約指輪は、資産になります。
金やプラチナの指輪を選べば、海外にも認められるインフレに負けない資産を持つことにつながります。
「国境を越える通貨」といわれる金(ゴールド)は、経済変動に強い貴金属です。
また、金よりも希少性が高いプラチナも、インフレに負けません。
一方、着物はどうでしょう。
着物を持っていても着物の価値は日本人にしか分からないですよね。
ですから日本人にとっては価値もあるし、長く使えるモノですが、なかなか資産になりにくいと思います。
また、自宅を選ぶ際は、外国人が気に入りそうなエリア周辺で物件を購入することで、海外に認められる資産として不動産保有ができます。
東京近郊なら浅草や東京スカイツリー周辺、千葉県浦安市(ディズニーランド周辺)などは外国人も来る一方で住宅地としても存在するエリアかと思います。
地方であれば、長野県の軽井沢や北海道のニセコ、静岡県の下田、最近では北陸新幹線開通で金沢も外国人には人気エリアです。
日本産で世界的に価値を上げているものもあります。
それは、ウイスキーです。
この10年で、〝ジャパニーズウイスキー〟は海外の品評会で賞を受けるなど評価も高く、世界的に価値を上げています。
ウイスキー自体が海外発祥のものですので、「ウイスキーとは」と一から説明する必要がなく、日本が世界5大ウイスキー産地の一つ(ほかは米国、スコットランド、アイルランド、カナダ)であることを踏まえると、海外に認められる資産といえます。
記念日などの大切な日に飲むために1本買って保管しておくと、優雅な気分になれると思いますし、保管期間中に値段が上がっていたりしたらうれしいですね。
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