Rule
健全なインフレと言えるためには、
給料アップが前提になる
「インフレ」や「デフレ」という言葉は、新聞やニュース等でよく見聞きすると思います。
日本では「失われた10年」(今となってはすでに20年以上失われていますが)と言われた時期からずっとデフレが続いているために、デフレの方が日常的に耳にするかもしれません。
私がデフレという言葉を意識したのは、日本に帰国した2000年前半です。
帰国早々、「日本はデフレでユニクロっていうお店が人気なのよ」と言われ、ユニクロのフリースを着ている人をあちこちで見かけました。
その当時、シリコンバレーのある北カリフォルニアでは、IT産業が勢いづいており、物価がどんどん上がっていたので、その差に驚いたものです。
では、そもそもインフレ、デフレとはどういうことなのでしょうか?
よく物価が「上がる」とか「下がる」とか言いますよね。
インフレとは、モノが値上がりすることです。
そして、そのインフレには健全なインフレと不健全なインフレの2種類があります。
健全なインフレといえるには、経済成長の結果、給料が上がり、モノの一定の値上げを消費者が受け入れられる環境が必要です。
一方、不健全なインフレは、経済成長が伴わないため、給料が上がっていないにもかかわらず、モノの値段が上がります。
デフレはインフレの逆で、給料もモノの値段も値下がりすることです。
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