Rule
「消耗品」をローンで買うのは勧めない
電化製品でも自動車でも不動産でも、ローンで支払うオプションがあるとして、ローンを使ってよいのは資産価値のあるモノだけです。
ローンは支払いを分割することで、初期の費用負担を軽減して買いたいモノを購入することが可能ですが、ローン利用に際しては手数料を支払うことになりますので、実質の支払い金額はローンを使わずに現金で買う場合より多くなります。
では、利息や手数料を払ってもローンを使うメリットはなんでしょうか。
それは、現在の生活の経済負担を軽減することができるからです。
例えば、手元の資金を全部かき集めて自宅を現金で購入すると、手持ち資金がなくなり、その後、急に教育費や医療費などが必要になった際に、支払えないかもしれません。
そういった場合に備えて、ローンを使うことで、無理のない範囲で頭金を支払い、残りをローンにすることができ、その後の急な支払いの心配が軽減されます。
資産価値のあるモノにローンを使った場合、金利や手数料は〝安心のための保険〟ともいえます。
資産の代表格の不動産を自宅としてローンで購入した場合、万が一失職などでローン返済ができなくなった場合は、自宅を売却すれば、売却金でローンを返済することが可能です。
つまり、資産だからローン購入をして利子を払っても問題ないわけです。
一方で、「消耗品」にローンを使った場合は、どうでしょうか。
例えば、PCを購入するのに10年ローンを組んだとします。
そのPCが3年で使えなくなっても(=資産価値がゼロになっても)、残り7年間、ローンを支払い続ける必要があります。
ですから、価値がゼロになってしまう消耗品に、ローンを組むのはやめた方がよいのです。
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