「うちの会社にも再雇用制度があり、取りあえず65歳までは働ける」と安心しているのは、長い定年後の人生からするとリスクかもしれない。できるだけ長く働き続けたいと願うならば、再雇用制度の活用には一考が必要だ。
再雇用制度では6割の人の給与が4割超も減っており、「定年後まで面倒を見切れない」という会社の本音が透けて見える。定年後のワークスタイルを早く確立するには、「再雇用制度は一時的な保険」と割り切り、より良い条件の働き口を探した方が自分のためになる。
定年から再就職まではなるべく時間を空けないのも大切なポイントだ。シニアが再就職で任される仕事は限られている。とはいってもやはり“旬”がある。時間がたつほど業界事情に疎くなり、仕事の勘も鈍ってくる。長い休場明けの力士が土俵での相撲勘を取り戻すのに苦労している姿は、定年から時間が空いて就職を目指しているシニアの姿と同じだ。
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